
便秘は小児ではとてもありふれた疾患の一つです。しかし、便秘の定義が曖昧なため、医療者も患者さんも便秘に対する捉え方が一定しない現状があります。このため、治療の目標(ゴール)が曖昧となり、何となく治療を受けられているお子さんもいらっしゃるのではないかと思います。
幼児期の夜尿を「おねしょ」と称し、5~6歳を過ぎても月に数回以上おねしょをすることを「夜尿症」といいます。乳幼児期は、排尿器官が未成熟であるための生理現象で、5~6歳を過ぎると排尿器官が育ってきますので、おねしょが続くことを「病気」ととらえて「夜尿症」と呼びます。