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臍ヘルニア(でべそ相談)

臍ヘルニア(でべそ相談)

臍ヘルニアとは

生後間もなくへその緒が取れた後に,おへそがとびだしてくる状態を臍(さい)ヘルニアと呼びます. おへそは、赤ちゃんがお母さんのおなかの中にいるときに、栄養や老廃物をやり取りする管が通っていた穴です。 生まれてから、左右の腹筋の隙間が閉じて穴がふさがりますが、時々これがふさがらずに残ってしまうことがあります。 泣いたりいきんだりしてお腹に圧力が加わった時に,穴から腸が飛び出してきて,臍ヘルニア、いわゆる「でべそ」の状態となるわけです. 大きく飛び出ていても問題になることはほとんどなく、1,2歳頃までに自然になおることも多い病気です。

臍ヘルニアの多様性

臍ヘルニア(でべそ)といっても、かなりの個人差があります。ごく「小さな」突出から「大きく」膨れ上がっている臍ヘルニアまで多岐にわたります。
このため臍ヘルニアといっても、千差万別ですので、お子さんに合わせて治療を選んでいくことが大切です。

臍ヘルニアが治ったという定義は

  • お臍の穴が閉じている
  • 臍の形の見た目がよい(お臍が凹んだ状態になっている)

という二つの視点で考える必要があります。
圧迫療法を「する」と「しない」場合での違い、手術を「する」と「しない」場合でのメリット・デメリットを考えながら、よりメリットが高い治療を選択していきます。

臍ヘルニアの治療における小児外科医の役割

臍ヘルニアは個人差が大きいので、お子さん一人一人の状態を把握し、また「見た目も大事」というニーズに合わせた治療の選択をしていくことが大事だと考えています。

1.「個人差の大きい」臍ヘルニアの治療をお子さんに合わせて選ぶこと

  • 臍ヘルニアは、個人差が大きいので、お子さんごとにより、「どの」治療を「いつ」行うのかを一緒に考えていくのが、小児外科医の役割だと考えています。
  • 臍ヘルニアは、「見た目」も大事なので、本人やご家族の気持ちを組みながら治療を選んでいくことも必要です。
  • 生まれたばかりの赤ちゃんの「巨大な出べそ」を見ていると不安になりますが、ほとんどは経過を見ていても大丈夫です。ただでさえ心配が多い育児の中で、お臍のことは安心して見ていただけるようにサポートをすることも役割です。
  • 経過観察(何もしない)臍ヘルニア圧迫療法でほとんどのお子さんは治癒(「見た目のよさ」も含めて)することが多いのですが、なかには治らないお子さんもいらっしゃいますので、手術の可能性も念頭にフォローをすることも大切です。

2.「見た目も大事」という視点

  • 最終的に治ったというには、「見た目も大事」です。
  • 臍ヘルニアの穴が閉じても、「余りの皮膚」が多く残ってしまい、見た目が悪いと感じる場合に治療を受けるかどうか迷われる場合もあります。
  • 臍ヘルニア圧迫療法を行うことで、早く確実に治すことに加え、見た目も「よく」するためにもとても有効な方法なので、なるべく早い時期から圧迫療法を行う指導をしています。
  • しかし、何も治療をしなくても、「自然なお臍」、「きれいなお臍」になっていくことも多く、お子さんによっては、圧迫療法をしなくても大丈夫な状況もあります。バランスを考え、少しでも負担の少ない方法をご提案したいと思います。
  • そして、大事なことは、手術が必要となる場合を想定しながら、また手術がやりやすくなることを考えて、経過観察や圧迫療法を行っていきます。

3.手術をする必要があるかどうかの判断

  • 1.2歳を越えてもヘルニアが残っている場合(穴が残っている)や,ヘルニアは治った(穴は閉じた)けれど、皮膚が余ってしまっておへそが飛び出したままになっている時には,手術が必要になることがあります。
  • 臍ヘルニアの「穴が閉じない」場合に、手術を受ける時期をどうするのか、また「余りの皮膚」が多いときに、お臍の「見た目」をよくするために手術を受けるべきかどうかを一緒に考えていきます。
  • また、「見た目が悪い」と感じる、ご本人やご家族の気持ちは大切です。そこに、良い悪いの絶対基準はないので、お気持ちをよく拝聴し、同時に、手術によるメリット・デメリットを考えて決めていくお手伝いをします。
  • 小児外科医の強みは、手術をした場合に出来上がりにどのくらいの違うのか、のイメージをお伝えすることができることです。手術を受けた場合、受けられなかった場合のそれぞれで、お臍の出来上がり、その感想を経験の中で沢山もっていますので、全体的な部分から見たお子さんの状況のご相談に応じれると思います。手術を迷われている場合には、ご相談いただきたいと思います。