生後間もなくへその緒が取れた後に,おへそがとびだしてくる状態を臍(さい)ヘルニアと呼びます. おへそは、赤ちゃんがお母さんのおなかの中にいるときに、栄養や老廃物をやり取りする管が通っていた穴です。 生まれてから、左右の腹筋の隙間が閉じて穴がふさがりますが、時々これがふさがらずに残ってしまうことがあります。 泣いたりいきんだりしてお腹に圧力が加わった時に,穴から腸が飛び出してきて,臍ヘルニア、いわゆる「でべそ」の状態となるわけです. 大きく飛び出ていても問題になることはほとんどなく、1,2歳頃までに自然になおることも多い病気です。
臍ヘルニア(でべそ)といっても、かなりの個人差があります。ごく「小さな」突出から「大きく」膨れ上がっている臍ヘルニアまで多岐にわたります。
このため臍ヘルニアといっても、千差万別ですので、お子さんに合わせて治療を選んでいくことが大切です。
という二つの視点で考える必要があります。
圧迫療法を「する」と「しない」場合での違い、手術を「する」と「しない」場合でのメリット・デメリットを考えながら、よりメリットが高い治療を選択していきます。
臍ヘルニアは個人差が大きいので、お子さん一人一人の状態を把握し、また「見た目も大事」というニーズに合わせた治療の選択をしていくことが大事だと考えています。
1.「個人差の大きい」臍ヘルニアの治療をお子さんに合わせて選ぶこと
2.「見た目も大事」という視点
3.手術をする必要があるかどうかの判断