女の子のおまたは大陰唇、小陰唇、陰核、尿道口、腟口などが密接に入り組み、複雑な構造を形成しています。そのため、分泌物や垢などの汚れがたまりやすく、尿や便が付着しやすいため、特に、おむつをしている赤ちゃんの場合ではおむつかぶれなど皮膚炎を起こしやすい部位です。

- 正常解剖

- 陰唇癒合
陰唇癒合は、慢性的な外陰部の炎症や感染によるものが主な原因と考えられています。一般的に子宮、卵巣、膣などの内性器に異常を伴うことはまれです。
陰唇癒合(いんしんゆごう)とは、炎症や感染により左右の小陰唇が癒着(くっついて腟口が隠れてしまっている状態)した状態をいいます。腟や尿の出口を塞いでしまうため、排尿障害、膀胱炎、腟炎を引き起こす可能性があります。
当院(小児外科)では、陰唇癒合の治療を行っていますので、気になる症状があるときは、当院までご相談ください。
症状

症状はほとんどありません。乳児期以降に排尿障害(おしっこに時間がかかる、おしっこをするときに痛みを伴う)などがよく見られます。就学期以降に発見される場合もあります。
治療
くっついている部分を切開します。切開は外来で実施可能です。
切開後は自宅で軟膏を塗布していただき、約1~2カ月で治療は終わります。
陰唇癒合の治療は乳幼児健診で発見し治療を行うことが望ましいですが、発見されたタイミングで治療を行っても治療経過には影響ありません。
自宅でのケア
~陰唇癒合の再発を予防するためにも~
おむつ交換や、お風呂のときに、外陰部の割れ目を左右に開いて拭き取ったり、洗ったりして、清潔を心掛けることが大切です。
おしっこやうんちが皮膚についたまま放置すると炎症の原因となるため、おむつを交換するときは、毎回おまたを綺麗に拭き取ってあげましょう。また体の前側にある尿道口や膣口に便が付着することを防ぐために、おまたを拭くときは、体の前かから後ろに向かって拭いてあげましょう。外陰部の割れ目の部分を軽く広げてやさしく拭いてあげ、ゴシゴシ強くこすらないようにしましょう。
おしっこのときは、皮膚についたおしっこを拭き取り、最後に仕上げに1回程度拭いてあげるのが良いです。うんちのときは、目で見てうんちの汚れが取れたと判断できるところまで拭き、最後に仕上げに1回拭いてあげるのが良いでしょう。