アトピー性皮膚炎とは
アトピー性皮膚炎は、皮膚に赤みやブツブツ、カサカサし、痒みを伴う慢性の湿疹が特徴の疾患です。アレルギーを起こしやすい体質のお子さんや、皮膚のバリア機能が弱いお子さんに多く見られます。
アトピー性皮膚炎は、皮膚に赤みやブツブツ、カサカサし、痒みを伴う慢性の湿疹が特徴の疾患です。アレルギーを起こしやすい体質のお子さんや、皮膚のバリア機能が弱いお子さんに多く見られます。
アトピー性皮膚炎の原因は完全には解明されていませんが、体質、環境、遺伝的要因、皮膚のバリア機能と免疫機能の異常が関与していると考えられています。乳幼児期から思春期にかけての症状の変化が特徴的で、肌の乾燥や部位による症状の違いが見られます。
アトピー性皮膚炎の治療の基本は、皮膚の清潔保持と保湿によるスキンケアです。炎症が強い場合には、ステロイド軟膏の使用や、抗アレルギー薬の併用などがあります。できるだけ炎症を抑え、痒みのない状態(寛解)を目指します。しかし、これらの方法でも改善が見られない場合や副作用が心配な場合には、他の治療法の検討が必要となります。
当院では、アトピー性皮膚炎における新しい治療として、従来の治療に加えて、紫外線療法器のエキシプレックス308を導入しました。
アトピー性皮膚炎を含めた皮膚疾患は、体の免疫反応の異常により炎症が起こっている場合が多く、紫外線には体の免疫の働きを弱める作用があります。紫外線療法とはこの作用を応用した治療法になります。
紫外線療法は、光源ランプを用いて皮膚に直接紫外線を照射し、アトピー性皮膚炎の症状を軽減できる治療法です。中でも当院が採用している「エキシプレックス308」は従来の紫外線治療器よりも効果的で、治療に痛みはなくお子さんでも安心して受けることができる治療法です。
アトピー性皮膚炎の紫外線療法においては保険適応で施術が可能です。そのため、お子さんであれば子ども医療費助成制度の対象となります。
当院で導入している「エキシプレックス308」は、別名「ターゲット型ナローバンドUVB」とも言われており、より強い光を幹部だけに安全かつ効率的に照射することが可能です。そのため健全な皮膚に余分なダメージを与えることなく治療できる信頼性の高い治療法と報告されています。
人間の体にとってリスクのある波長は限りなく抑えられているため、副作用は少ないとされていますが、高出力であるため、短期的な副作用として照射部位の赤みや水ぶくれ、日焼けのような症状が見られる場合があります。
アトピー性皮膚炎の治療で飲み薬や、ステロイド外用薬などの塗り薬を使用してもなかなか症状が改善しない、皮膚のかゆみがつらいお子さんには、アトピー病変部に紫外線を繰り返し照射することで、症状を改善していくことが期待できます。痛みもないため多くのお子さんから効果を実感していただける治療法です。
などのお悩みをお持ちのお子さんには、「エキシプレックス308」による紫外線療法がおすすめです。
アトピー性皮膚炎はお子さんの不安や悩みが大きい病気の一つです。短期間で症状が改善する場合は少なく、多くの場合は数か月以上かかります。しかし、早期に適切な治療を開始し、根気良く治療を続け、炎症をしっかり抑えていくことで、2〜3才までに7〜8割は完治すると報告されています。
当院では、お薬の塗り方を含めたスキンケア指導や、アトピー性皮膚炎の最新治療器による紫外線治療も行っています。アトピー性皮膚炎の症状でつらいお悩みをお持ちの方は、当院までご相談ください。