2026年8月01日

はじめに — 「サプリを飲んでいるのに、よくならない」
栄養血液検査を受けて、鉄やビタミンDの不足がわかった。医師のアドバイスに従って食事を見直し、サプリメントも始めた。でも、3ヶ月経っても思ったほど変わらない——。
あるいは、血液検査の数値は改善しているのに、お子さんの体調は変わらない——。
こうしたケースは実は珍しくありません。血液検査だけでは見えない場所に、不調の本当の原因が隠れていることがあるからです。
ただ、先にお伝えしておきたいことがあります。ここまで食事を見直し、サプリメントを続けてこられたのなら、その積み重ねは決して無駄になっていません。体の土台は、目に見える変化より先に、静かに育っていることがあるからです。
そのうえで、当院にも基本の血液検査では見えない部分を調べる専門検査があります。このページでは、それぞれの検査で何がわかるのか、そしてどんなときに考えるとよいのかをお話しします。
先にお伝えしたい — 私たちの診療の土台は、検査ではありません
このページは専門検査についてのご案内です。ですがその前に、ひとつだけ、はっきりとお伝えしておきたいことがあります。
私たちの診療の土台は、検査ではありません。
診察でお話をうかがい、基本の血液検査で体の土台を確かめ、食事と生活をカウンセリングで一緒に整えていく——この3つが診療の本体です。多くのお子さんは、ここまでで良い方向に向かっていきます。
これからご紹介する専門検査は、そのうえで「それでも、なかなか進まないとき」に限って使う道具です。全員にお勧めするものではありませんし、順番を飛ばして受けるものでもありません。
なぜ、ご紹介する検査が「お腹」のものばかりなのか
先に、ひとつ不思議に思われるかもしれないことをお話ししておきます。
このあとご紹介する検査は、いずれもお腹(腸)を見るものです。「うちの子の悩みは、肌荒れなのに」「朝起きられないことなのに」と思われるかもしれません。
理由はシンプルです。栄養がうまくいかないとき、その理由はお腹にあることが多いからです。
どんなに良い食事をしても、良いサプリメントを選んでも、それを受け取る腸が荒れていれば、体のために使われません。お腹は単なる一つの臓器ではなく、栄養が体に入っていく「入口」です。だから、肌の悩みも、気分の波も、疲れやすさも——栄養で行き詰まったときには、いったんお腹に戻って確かめる価値があります。
逆に言えば、お腹に思い当たることがない場合、これらの検査は必要ないことが多いのです。その見極めも含めて、以下をお読みいただければと思います。
そのことを最初にお伝えしたうえで、それぞれの検査が何を見ているのかをご説明します。
「基本検査の先」が必要になるとき
血液検査で見えるもの、見えないもの
栄養血液検査(ライト〜フル栄養解析)で評価できるのは、血液中の栄養素の量やバランスです。これは非常に有用で、多くのお子さんはこの段階で原因が見つかり、改善に向かいます。
しかし、不調の原因が血液の「外」にある場合は、別の検査が必要になります。
血液検査では見えにくい原因の例
・ 腸の壁が漏れている(リーキーガット) — どんなに良い栄養を摂っても、腸の壁が「ザル」のようになっていると、未消化のタンパク質が血中に漏れ出し、全身に炎症を起こします
・ 腸内細菌のバランスの乱れ — 消化・吸収や免疫、こころの安定にまで関わる腸内細菌のバランスは、血液検査では見えません
・ 隠れた食物過敏 — 通常のアレルギー検査(IgE)で陰性でも、「遅延型」の食物過敏が慢性的な炎症の原因になっていることがあります
・ 小腸の細菌異常増殖(SIBO) — 本来は少ないはずの小腸に細菌が増殖し、膨満感やガス、栄養吸収の妨げになっていることがあります
良くなるまでの時間には、幅があります
もう一度、当院の栄養療法の中心をお伝えします。
食事療法・サプリメント・血液データ——この3つで体の土台を整えていく。これが本体です。専門検査は、その周りにある道具にすぎません。
そして、ここで正直にお伝えしておきたいことがあります。良くなるまでの時間には、かなりの幅があります。
数ヶ月でぐんと変わるお子さんもいれば、年単位でゆっくりと底上げされていくお子さんもいます。どちらも珍しいことではありません。時間がかかったからといって、方向が間違っているわけではないのです。
だから、思うように進まない時期があっても、それは「効いていない」という意味ではありません。栄養は、積み重ねで効いてきます。焦って何かを足したり、次々に検査を増やしたりする必要はありません。
では、専門検査はどんなときに考えるのか
そのうえで、専門検査の位置づけをお話しします。
これは「栄養療法がうまくいかなかった人のための、次の階段」ではありません。時間をかければ良くなっていく道の途中で、少し視点を切り替えてみる一手です。
栄養を続けていて、それでもお腹の調子が気になる。食べたあとに決まって不調が出る。お腹が張って苦しそう——そんなサインがあるとき、お腹の側から見てみると、遠回りに見えた道の近道が見つかることがあります。
・ 年単位でゆっくり進む道を、いくらか早められるかもしれない
・ 「なぜここで足踏みしているのか」の理由が、はっきり見えることがある
そういう「切り口を変える一手」として使うのが、専門検査です。受けなくても良くなる方はたくさんいらっしゃいますし、受けたから必ず早くなるわけでもありません。ただ、選択肢として知っておいていただく価値はある——私たちはそう考えています。
なお、検査を受けるからといって、食事やサプリメントをやめるわけではありません。土台を整えることは続けながら、並行して別の角度からも見てみる。どちらかを選ぶのではなく、両方を同時に進めていく形です。
正直に申し上げると、私たちも、目の前のお子さんについて「これだ」と最初から分かるわけではありません。だからこそ、行き詰まったときに別の角度から見られる手立てを持っておくことには意味がある——そう考えています。
同じ結果でも、読み方で次の一手が変わります
ここは、検査を選ぶうえで大事なところなので、少しだけお話しさせてください。
これらの検査は、栄養療法を行う医療機関であれば実施できます。ただ、同じ結果を前にしても、そこから何をするかは変わります。
たとえば腸管バリア検査で「腸の透過性が上がっている」と出たとき、「リーキーガットですね」と言うのは簡単です。けれど本当に知りたいのは、なぜ腸の壁が弱くなっているのか——便秘で腸が物理的に負荷を受けているのか、炎症によるものなのか、腸内細菌のバランスなのか。ここを見立てないと、次の一手が決まりません。
私は小児外科医として、来る日も来る日も子どもたちのお腹を診てきました。便秘の診療で腸を触り、手術で実際に腸の中を見てきた経験があります。数値の背景にある「腸の形と動き」を思い浮かべながら結果を読めるのは、その積み重ねのおかげだと思っています。
検査は、受けることより「読んだあと何をするか」で価値が決まります。
専門検査の一覧
遅延型アレルギー検査(IgG食物過敏パネル)
「普段食べているものが、実は体に合っていない」可能性を調べる
検査の概要
通常のアレルギー検査(IgE)は、食べた直後に症状が出る「即時型アレルギー」を調べるものです。一方、遅延型アレルギー(IgG) は、食べてから数時間〜数日後に症状が出るため、原因の特定が非常に難しいのが特徴です。
この検査では、120〜219品目の食品に対するIgG抗体を測定し、「どの食品に体が過敏に反応しているか」を調べます。遅延型食物過敏のしくみは、子どもの遅延型(IgG)食物過敏とは|数日後の不調を読み解くで詳しく解説しています。
こんなお子さんに
・ 原因不明の腹痛が続く
・ アトピー性皮膚炎や湿疹が薬でもなかなか治まらない
・ 落ち着きがない・イライラしやすいが、他の検査では異常がない
・ 特定の食品を食べた後に調子が悪くなる気がする(でもはっきりしない)
・ 慢性的な鼻づまり・頭痛
検査の受け方
・ 少量の採血で実施できます(120品目のセミパネルと219品目のフルパネルがあります)
・ 結果が届くまで: 約3〜4週間
知っておいていただきたいこと
IgG検査には、医学界でも賛否両論があります。「IgGが高い=その食品を完全に除去すべき」という単純な解釈はしません。結果は食事の「偏り」の指標として活用し、一定期間の除去→再導入で症状の変化を確認するアプローチをとります。検査結果だけに振り回されず、お子さんの体調の変化を総合的に判断します。
腸管バリア検査(ゾヌリン / 腸管透過性検査)
「腸の壁は正常に機能しているか?」を調べる
検査の概要
腸の壁は、栄養を吸収しながら、有害な物質は通さない「選択的なバリア」として機能しています。このバリアが何らかの原因で緩んでしまう状態を「リーキーガット(腸管透過性亢進)」と呼びます。
腸管バリア検査は、このバリアの状態をゾヌリンなどのマーカーで評価する検査です。リーキーガットそのものの解説は、子どもの「リーキーガット(腸もれ)」とは|腸管バリア検査でわかることをご覧ください。
リーキーガットで何が起きるか
・ 未消化のタンパク質が腸壁を通過して血液中に入り、免疫系が過剰反応を起こす
・ 全身的な炎症が慢性的に続く
・ 食物アレルギー・食物過敏が悪化しやすくなる
・ 栄養素の吸収効率が低下する
・ 肝臓の解毒負荷が増える
こんなお子さんに
・ 食物アレルギーが複数ある・増えている
・ 慢性的な腹痛や下痢がある
・ 皮膚の炎症(アトピー・蕁麻疹)が繰り返す
・ 栄養を補充しても数値が上がりにくい
・ 便秘治療と栄養療法を並行しているが改善が不十分
検査の受け方
・ 採血で実施できます
・ 結果が届くまで: 約3〜4週間
なぜ腸の壁が弱くなるのか — 原因はひとつではありません
リーキーガットの原因は一つではありません。食事性の要因(グルテン、カゼイン、添加物)、腸内細菌叢の乱れ、便秘による物理的な腸管の過伸展、慢性炎症など、複数の因子が絡み合っています。
当院では、便秘外来での腹部の診察や排便の様子と、この検査の結果を合わせて見ることで、その子にとってどれが主な原因かを見立てていきます。
SIBO検査(小腸内細菌異常増殖)
「おなかの張り・ガスの原因は小腸にある?」を調べる
検査の概要
SIBO(Small Intestinal Bacterial Overgrowth)とは、本来は細菌が少ないはずの小腸に細菌が異常に増えてしまう状態です。増えた細菌が食物を発酵させ、ガスを大量に産生します。
呼気検査(ラクツロース負荷試験)で、小腸内の細菌が産生する水素やメタンガスを測定します。SIBOと「良かれと思った腸活が逆効果になる」しくみは、子どものお腹の張り・ガスの原因「SIBO」とは|発酵ガス呼気検査で詳しくお話ししています。
SIBOで起きること
・ おなかの張り・ガスが異常に多い
・ 少量の食事でもおなかがパンパンになる
・ 下痢と便秘を繰り返す
・ 鉄やビタミンB12の吸収が妨げられる → サプリを飲んでも改善しない
・ 食後の倦怠感・だるさ
こんなお子さんに
・ おなかの張りやガスが慢性的に続く
・ 便秘の治療をしているが膨満感が改善しない
・ 少し食べるとすぐにおなかがいっぱいになる
・ 鉄剤やサプリメントで改善が見られない
検査の受け方
・ 専用の糖液を飲んだあと、一定時間ごとに息を採取します(採血はありません)
・ 前日の食事制限など、少し準備(前処置)が必要な検査です
・ 結果が届くまで: 約2〜3週間
便秘とSIBOは、つながっています
便秘とSIBOには密接な関係があります。便秘で腸の動きが落ちると、小腸の細菌を洗い流す力が弱まり、SIBOの原因や悪化の要因になることがあるからです。ですので当院では、「まず便通を整えるのが先か、発酵への対応が先か」という順番を、お腹の状態を診たうえで決めていきます。
腸内細菌検査(腸内フローラ検査)
「お腹の中の細菌バランス」を見える化し、その子に合う”足し算”を選ぶ
検査の概要
私たちの腸には何百種類もの細菌がすみつき、消化・吸収や免疫、こころの安定にまで関わっています。腸内細菌検査は、便からこの細菌たちのバランスを見える化する検査です。
「どんな食物繊維や発酵食品、整腸剤がその子に合うのか」——世間の腸活が一般論で語る部分を、その子のデータに基づいて個別化できるのが、この検査の価値です。詳しくは腸内細菌検査(腸内フローラ検査)の解説記事をご覧ください。
こんなお子さんに
・ 便秘がなかなか良くならない、便の状態が安定しない
・ お腹の張り・ガスが多い、原因のわからない腹痛を繰り返す
・ 腸を立て直したあと、「その子に合った腸活」を設計したい
・ 抗生物質を使う機会が多かった
検査の受け方
・ ご自宅で便を採取するだけ(採血不要・お子さんの負担がもっとも軽い検査のひとつ)
専門検査の全体像 — どの順番で考えるか
専門検査は「全部やる」ものではありません。お子さんの症状と、基本検査の結果を踏まえて、必要な検査を絞って提案します。
食物アレルギー・皮膚症状が中心の場合
→ まず 遅延型アレルギー検査(IgG) + 腸管バリア検査(「引き金」と「腸の壁」をセットで見る)
おなかの張り・ガスが中心の場合
→ SIBO検査(発酵のしやすさを見る)。便秘がある場合は、まず便通を整えることを優先します
便の状態が安定しない・その子に合う腸活を設計したい場合
→ 腸内細菌検査(足し算の個別化。腸が落ち着いてからが活きどき)
慢性疲労・朝起きられない が中心の場合
→ 専門検査より先に、基本の栄養血液検査を「至適値」で読み直すのが第一歩です。鉄(フェリチン)や血糖のリズムに答えがあることが多いからです。詳しくは朝起きられない・すぐ疲れるのは鉄不足?をご覧ください
いずれの場合も、基本の栄養血液検査を先に行ったうえで、医師が判断してご提案します。このほか、お子さんの状態に応じて、ここに載せていない検査をご提案する場合もあります。診察の中でご相談ください。
検査のあとの見通しも、先にお伝えしておきます
専門検査は「受けたら終わり」ではなく、そこからが始まりです。結果に基づいて食事や栄養を調整し、体が変わっていくには月単位、ときに年単位の時間がかかります。良くなったり少し戻ったりを繰り返しながら底上げされていくのが普通の姿です。検査は近道を見つけるための地図であって、魔法ではありません——このことを、受ける前に共有しておきたいと思います。全体の「順番」の考え方は、子どもの「腸活・サプリ」が単発で終わる理由でお話しした 引く → 流す → 修復する → 育てる と同じです。
遠方にお住まいの方へ — 持ち帰っていただきたい3つのこと
このページは当院の検査についてのご案内ですが、全国から読んでくださる方がいることを知っています。当院に通っていただくことが難しい方にこそ、お渡ししたいことがあります。検査を受けなくても、持ち帰れる考え方です。
・ 順番があります — 検査を増やす前に、まず基本の血液検査を「病気がないか」だけでなく「元気に過ごすだけの余力があるか」という視点で読み直してみてください。ここに答えが見つかることが、実はいちばん多いのです
・ 全部を調べる必要はありません — 症状と経過から、本当に必要なものだけを絞る。これは、どちらの医療機関にかかっていても同じように言えることです
・ 検査は地図であって、治療ではありません — 調べたあとに、引く・流す・修復する・育てるという順番で整えていく時間が必要です。検査を受けただけでは、体は変わりません
この3つを持って、かかりつけの先生と相談していただくだけでも、道が開けることがあります。私たちの診療圏の外にいるお子さんにも、良くなっていただきたいと本気で思っています。
費用について
専門検査はいずれも自費診療です。最新の料金は、栄養外来の詳しい治療内容と費用のページをご覧ください。
費用には、検査の実施料・結果レポート・医師による結果説明が含まれます。海外の専門検査機関に委託するものが多いため、結果が届くまでにお時間をいただきます。
よくあるご質問
Q. 最初から専門検査だけを受けることはできますか?
原則として、まず基本の栄養血液検査を行い、結果を踏まえて専門検査の必要性を判断します。ただし、他院で長期間治療しても改善しない等の事情がある場合は、初回から専門検査をご提案することもあります。診察時にご相談ください。
Q. 子どもでも受けられますか?
はい。遅延型アレルギーと腸管バリア検査は少量の採血、SIBO検査は糖液を飲んだ後に呼気を集めるだけ、腸内細菌検査はご自宅での便の採取のみです。いずれもお子さんへの負担は比較的軽い検査です。
Q. 検査結果の説明はどのように行われますか?
医師が対面で、結果レポートをもとに丁寧にご説明します。「数値の意味」だけでなく、「この結果を踏まえて、次に何をすべきか」まで具体的にお伝えします。
Q. 保険は使えますか?
専門検査は保険適用外(自費診療)です。海外の検査機関に委託するものが多いため、保険診療の枠組みでは対応できません。
Q. 専門検査を受けない、という選択もありますか?
もちろんです。むしろ、多くのお子さんは専門検査まで進みません。診察と基本の血液検査、そして食事と生活を整えていくことで良い方向に向かうからです。ご提案した検査を「今回は受けない」と決めていただいても、診療は変わらず続きます。ご家庭のペースやご事情に合わせて、一緒に決めていきましょう。
Q. これらの検査は、当院でしか受けられないのですか?
はい、検査自体は栄養療法を行う他の医療機関でも受けられます。当院の場合は、便秘の診療で日々お腹を診ていることもあり、その結果を腸の状態と合わせて読み、次の一手まで一緒に設計していくところを大切にしています。
合わせて読みたい関連記事
検査の考え方や、腸と栄養のつながりをより深く知りたい方はこちらをご覧ください。
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まとめ
専門検査は、「基本の血液検査では見えない原因」を探るための検査です。
すべてのお子さんに必要なものではありません。食事とサプリメントを根気よく続けることで、時間はかかっても良くなっていくお子さんはたくさんいらっしゃいます。ただ、お腹の症状が気になるときには、視点を切り替える一手として、大きな手がかりになることがあります。
当院の専門検査の特徴
・ 腸の「形と動き」を診てきた経験をふまえて、結果を読む
・ 便秘外来での診察と合わせて、立体的に見立てる
・ 「検査をして終わり」ではなく、結果に基づいた次の一手まで一緒に設計する
・ 必要な検査だけに絞る(全部を並べて選ばせることはしません)
そして、最後にもう一度お伝えします。私たちの中心は、あくまで食事療法とサプリメント、そして血液データです。多くのお子さんは、それを根気よく続けることで良い方向に向かっていきます。専門検査は、その道のりで視点を切り替えてみたいときの一手です。
「うちの子に専門検査が必要かどうか」は、まず基本の栄養血液検査の結果を見てから、一緒に判断できます。まずはそこからご相談ください。
最終的に目指しているのは、検査も治療も必要なくなることです
最後に、私たちが本当に目指していることをお伝えします。
それは、お子さんが自分の力で元気を保てるようになり、検査も、サプリメントも、そして私たちのところに通うことも、いつか必要でなくなることです。
検査は、そこへ向かう途中で使う道具にすぎません。ずっと調べ続ける必要はありませんし、ずっと飲み続ける必要もありません。土台が育ってくれば、少しずつ手を離していけます。実際、そうやって卒業していったお子さんとご家族を、私たちは何度も見送ってきました。
そしてもうひとつ。ご家庭で「今はこういう時期かな」と見立てられるようになること。何かあったときに、慌てず順番を思い出せるようになること。それが、私たちが本当にお渡ししたいものです。
一夜漬けで実る作物はありません。水をやり続けた人だけが、実りを見ることができます。ゆっくりで大丈夫です。一緒に、その日まで歩いていきましょう。
この記事の執筆・監修者
小森こどもクリニック 院長 小森 広嗣(こもり こうじ)
慶應義塾大学医学部卒。都立小児総合医療センター外科医長などを経て小森こどもクリニックを開院。
小児科医・小児外科専門医として数多くのおなか(消化管)の手術や治療に携わり、「こどものお腹のスペシャリスト」として消化管の構造と機能に精通する。
自身や家族の不調が栄養療法で改善した手応えから、「西洋医学だけでは届かない不調」の解決策として「栄養」の重要性を確信。「吸収の場である腸」と「体の材料となる栄養」の両面から、標準治療と分子栄養学を柔軟に組み合わせ、その子の体の土台を根本から整える「統合的な医療」を実践している。日本小児外科学会認定専門医・指導医、医学博士。
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小児外科医 小森広嗣🩺 栄養×お腹 @KomoriKodomoCL
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