栄養外来-詳しい治療内容と費用-
栄養外来-詳しい治療内容と費用-

当院の栄養外来では、まず保険診療で診察を行い、症状の背景に病気が隠れていないかを確かめます。
保険診療の診察や一般的な検査では特定が難しい不調の背景には、ご本人も気づいていない「栄養素の過不足」が隠れている可能性があります。当院では、そうした体の状態を可視化するため、詳細な血液検査に基づく「分子栄養学的アプローチ」を自費診療にてご提供しています。
薬で症状を抑える対症療法とは異なり、食事や栄養素を用いて体の中から不調の原因にアプローチし、人が本来持つ自然治癒力を高めることを目指す治療法です。
現在の日本の保険制度は、主に「病気」の診断や治療が対象です。病気と診断される前の「未病」の状態や体質改善を目指すための詳細な検査・専門的な栄養指導は、保険の適用外となります。
保険診療の枠組みだけでは難しい、一人ひとりに寄り添った根本的なアプローチをご提供するために、自費診療のプログラムをご用意しています。
※保険病名がつく場合は保険診療の対象となります。
当院の栄養カウンセリングでは、年齢ごとのカロリーやPFCバランス(たんぱく質・脂質・炭水化物の比率)の基準は、前提知識として持っています。しかし、その数値をそのままお子さんの食卓に当てはめたり、毎食のグラム数を指定したりすることはしません。
なぜなら、お子さんにとっての本当の基準は、一般的な計算上の数値ではなく「いま実際に食べている量」と「いまの体調や症状」にあると考えるからです。当院の栄養カウンセラー(オーソモレキュラー認定ONE)は、いまの食事内容と症状を照らし合わせ、「たんぱく質が不足気味だな」「糖質に偏っているな」という体のサイン(偏り)を評価します。
子どもの食事は、体調・食欲・学校生活・活動量・便通・好き嫌い・ご家庭の状況によって日々変わります。そのため当院では、数値を前提知識として持ちながら、いまの食事を土台にして、たんぱく質・主食・間食・脂質・食物繊維などの配分を、お子さんが実際に食べられて、ご家庭で続けられる形に整えていくことを大切にしています。
そして、私たちがいちばん力を注いでいるのは「正しい献立を渡すこと」ではなく、お子さんとご家族が「やってみよう」と思え、無理なく続けていけるように、対話し、一緒に歩くことです。「バランスよく食べた方がいい」ことは、ほとんどの方がご存知です。難しいのは、それを毎日の生活の中で続けること。だからこそ、伴走する存在が必要だと私たちは考えています。
一方で、毎食の詳細な栄養計算や、PFC比率・グラム単位での厳密な食事設計を中心にご希望の場合は、当院の栄養外来とは方向性が異なる場合があります。これは優劣ではなく、お子さんとご家族に「合う医療」を選んでいただくためのご案内です。
▶ 当院がこの進め方を大切にする理由は、こちらの記事で詳しくご説明しています。
当院の栄養療法は完全予約制です。
ご予約
まずはお電話にてお問い合わせください。当日の流れを詳しくご説明します。
※初診時に血液検査を行います。成人の方は検査前8時間の絶食にご協力ください(15歳以下のお子さんは食事制限不要です)。
初診・問診
専用の問診票にご記入いただき、お悩みの症状や普段の食生活、ライフスタイルについて詳しくお聞かせいただきます。
血液検査(詳細な栄養解析)
60〜67項目にわたる詳細な血液検査データを、分子栄養学の視点で専門的に解析します。一般的な健康診断では見逃されがちなタンパク質、鉄、亜鉛、ビタミンB群などの過不足を正確に評価します。
通常の健康診断との違い
通常の健康診断は、肝機能や腎機能といった臓器の「病気」を調べるのが主な目的です。一方、当院の栄養解析は、体の機能を分子レベルで評価し、「不調の根本原因」を探ることを目的としています。同じ血液検査でも、読み方がまったく違うのです。
たとえば、肝臓の数値(AST・ALT)が「低い」ことは、一般的な健診では問題視されません。しかし栄養の視点では、ビタミンB群の不足を示すサインとして非常に重要です。「数値が低い=良い」とは限らない——この視点の違いが、隠れた栄養不足の発見につながります。
結果説明・治療方針の決定
血液検査のデータに基づき、「栄養解析レポート」として現在の栄養状態をわかりやすくご説明します。その上で、一人ひとりに合わせた食事プランや最適な医療用サプリメントをご提案します。
再検査・カウンセリング(3〜6か月後)
治療開始後の体調変化やお悩みを伺い、必要に応じてプランを調整します。
治療効果を客観的に確認するため、再検査をおすすめしています。
お子さんは採血のご負担も考えて3〜6か月後を目安に、大人の方は半年ごとを目安に、体調の変化に合わせて医師がご提案します。
自費検査・自費相談は、内容・料金・目的をご説明し、ご希望を確認したうえで行います。
必要な検査や相談枠は、お子さんの症状、年齢、採血量、ご家庭のご希望やご予算をふまえて、医師が個別にご提案します。すべての検査を最初から受けていただく必要はありません。
自費検査・自費相談を含む栄養外来をご受診される場合は、受診前に専用の「事前案内ページ」にて内容や費用についてご確認いただき、チャットにてご確認の旨をご連絡いただいております。ご不明な点がある場合は、遠慮なくスタッフまたは医師にお尋ねください。
当院は「お腹と栄養の外来」として、血液による栄養解析(栄養という「材料」を診る)と、お腹(腸)の検査(吸収の場である腸を診る)の両面から、お子さんの体の土台を評価します。
保険の検査は「病気が隠れていないか」を確かめるためのもの。
自費の栄養解析は、病気ではない段階で「どこが不足し、なぜそうなったのか」を読み解き、整えていくためのものです。
症状に保険病名がつく場合は、まず保険での採血をご提案します。
その先の「整える」段階をご一緒する方に、以下の自費コースをご用意しています。
※大人の方は、保険で調べられる範囲が限られています(初回の症状評価が中心となり、ビタミンDなど栄養の指標は保険の対象外です)。
※以下の費用には、自費検査代のほか、後日の「自費検査分の結果説明(約10分)」および「医師によるオリジナル解析レポート・改善プランの作成」の費用が含まれています。自費検査の結果説明に関して追加の費用はかかりません。
| 項目 | 費用(税込) | 内容 |
|---|---|---|
| Aコース(ライト) | 9,900円 | 鉄(フェリチン)・亜鉛・ビタミンDを中心に、貧血や隠れた栄養不足の有無を評価。まず「不足していないか」を確かめたい方へ。採血量も最小限です |
| Bコース(スタンダード) | 16,500円 | Aコースに加え、甲状腺ホルモン・脂質バランス・ミネラル全般・タンパク質指標など、代謝の全体像をしっかり把握する推奨コース(お子さんは5歳前後〜/大人の方はこちらが標準です) |
| Cコース(フル栄養解析) | 27,500円 |
67項目におよぶ精密な栄養解析で、体の状態を多角的に読み解く最上位コース。甲状腺ホルモン・インスリンまで含め、代謝の全体像に踏み込みます。
より複雑な症状でお悩みの方へ(下記「なぜ67項目も調べるのか」をご覧ください) |
※再検査(3〜6か月後の見直し)も、上記のコースからお選びいただけます。
変化を追うことが目的であればBコースで十分な場合が多く、診察時にご提案します。なお、初回にCコースを受けられた方で、同じ精度で全体を追いたい場合は、Cコースでの再検査(24,200円・結果説明込み)もお受けできます。
お子さんの食事を整えていくうちに、「自分の疲れやすさも、もしかしたら栄養と
関係があるのかもしれない」と気づかれる保護者の方が少なくありません。
食卓が同じである以上、それは自然なことです。上記のコースは、大人の方も
お受けいただけます。
なお大人の方の場合、ビタミンDは保険では測れない仕組みになっています。
保険の対象が、くる病や骨粗鬆症の診断がある方に限られているためです。
不足しやすい栄養素であるにもかかわらず、確かめる手段が保険にない――
自費の栄養検査をご用意しているのは、そのためでもあります。
「そんなにたくさん調べる必要があるのですか?」とよく聞かれます。項目数を増やすのは、単に情報量を多くするためではありません。体の中では栄養素が互いに影響し合っており、1つの数値だけを見ても本当の原因にたどり着けないからです。
たとえば「鉄が足りない」という結果ひとつをとっても、その背景には次のようなさまざまな原因が隠れています。
・そもそも食事から摂れていないのか
・タンパク質不足で鉄を運ぶ・使う準備ができていないのか
・胃腸の状態が悪く、吸収できていないのか
・体のどこかに炎症があり、鉄がうまく使えていないのか
これらは、鉄の数値「だけ」を見ても区別がつきません。タンパク質・ビタミンB群・亜鉛・炎症の指標などを同時に並べて、はじめて「なぜ足りないのか」という一段深い原因が見えてきます。
項目を絞った検査は「今どうなっているか(状態)」を知るのに向いています。一方、67項目のフル栄養解析は、「なぜそうなっているのか(原因のつながり)」まで踏み込み、遠回りのない改善プランを立てるための地図になります。特に、複数の不調が重なっている場合や、これまで色々試したけれど改善しきらなかった場合ほど、この「全体を俯瞰する視点」が突破口になります。
血液による栄養解析が「栄養という材料」を診るのに対し、こちらは「材料を吸収する場である腸」を診る検査です。これらはセットで行うものではありません。 お子さんの症状や状態に応じて、医師が本当に必要なものだけを個別にご提案します。
◎ 標準(多くの方にご提案する基本の選択肢)
| 項目 | 費用(税込) | 内容 |
|---|---|---|
| 腸内細菌検査 Mykinso(基本) | 27,500円 |
腸内環境の全体像を知る検査。多様性・善玉菌の割合・発酵の傾向などを把握し、食事の「足し算・引き算」の方向づけをつけます(3歳〜・結果は約3週間)
▶ 詳しくはこちら |
| 食物反応・腸管バリア評価(IgG) | 約38,500円〜(採用パネルにより変動) | 食事介入の優先順位づけ(※食物アレルギーの診断ではありません) ▶ 遅延型IgG検査 / 腸管バリア検査 |
| 便中カルプロテクチン | 5,500円 | 腸の炎症(炎症性腸疾患など)のルールアウト |
| 便中ピロリ菌抗原 | 3,300円 | 胃の状態・タンパク質や鉄の消化吸収の土台評価 |
※腸内細菌検査には、医師による結果説明(約10分・現在地の把握と改善の方向づけ/検査料金に含む)と、
ご自宅で振り返りができる専用の学習コンテンツ(オンラインポータル)のご案内が含まれます。
※中高生以上の方・保護者の方で、菌の種や株のレベルまで詳しく解析したい場合は、
より詳細な検査(MicroBio Me/44,000円・結果まで約6〜9週間)もご用意しています。
レポートが成人向けの内容のため、お子さんについては診察時にご相談ください。
※そのうえで、日々の食事の工夫やサプリメントの続け方まで、お子さんに合わせて個別に相談しながら
続けたい場合は、栄養カウンセラーのカウンセリング枠(2,000円 / 15分)や伴走サポートをご利用ください。
○ 応用(症状に応じて)
| 項目 | 費用(税込) | 内容 |
|---|---|---|
| SIBO呼気検査 | 52,800円 | 小腸内細菌増殖。強い膨満・ガス・難治便秘(小学校高学年〜が対象) ▶ 詳しくはこちらの記事をお読みください |
| 有機酸検査(OAT) |
約60,000円〜80,000円 | 代謝・ミトコンドリア・カンジダ(腸内のカビ)の評価。発達傾向や強い慢性疲労がある場合 |
| GI-MAP(総合便検査) |
約90,000円〜 | 病原体・寄生虫・カビの定量評価。難治例に限定 |
※有機酸検査・GI-MAPは、海外の検査機関に委託するため、為替や輸送状況により費用に幅があります。 最新の費用は診察時にご案内します。 ※これらの高額・専門的な検査は、まず標準検査を行い、それでも原因が特定できない場合にのみ医師がご提案します。最初から受けていただく必要はありません。
栄養療法でいちばん難しいのは、「検査を受けること」でも「知識を得ること」でもなく、わかったことを毎日の生活で続けることです。忙しい日常のなかでは、「あれで合っているのかな」「最近サボり気味かも」と迷ううちに、いつの間にか元の食生活に戻ってしまいがちです。
伴走サポートは、その「続かない」を一人で抱えないための仕組みです。栄養カウンセラーがご家庭の記録を一緒に見ながら、こまめに軌道修正していきます。
伴走サポートで得られること
・続けられる――「見てくれている人がいる」ことで、一人では途切れがちな取り組みが習慣として定着します
・遠回りしない――良い変化・つまずきを早めに見つけ、その都度プランを微調整。効果が出るまでの時間を短くします
・迷いが減る――「この食事で合っている?」「サプリはこのままでいい?」という日々の小さな疑問をためずに解消できます
・一進一退でも安心――体質改善は行きつ戻りつが当たり前。うまくいかない時期こそ、専門家が原因を一緒に考え、次の一手を示します
| 項目 | 費用(税込) | 内容 | こんな方に |
|---|---|---|---|
| 【単発】3日間 食事・症状解析 | 5,500円 | 食事(写真)と便・症状の記録を栄養カウンセラーが分析し、フィードバック | まず自分の食事の「クセ」を客観的に知りたい方 |
| 【継続】3か月 伴走パック(回数制) | 月額 5,500円 | 月2テーマ×各3往復目安のLINE相談で伴走。原則3か月かけて、無理なく習慣として定着させます | 一人だと続かない・じっくり体質を変えたい方 |
※いきなり継続プランをお申し込みいただく必要はありません。まずは「単発」で現状の答え合わせをし、一人で続けるのが不安な場合に「継続(3か月伴走)」へ移行していただく形をおすすめしています。
| 項目 | 費用(税込) | 備考 |
|---|---|---|
| 栄養カウンセラーによるカウンセリング | 2,000円 / 15分 | 食事の工夫、生活習慣の見直し、サプリメントの飲み方など |
| 医師による栄養相談 | 5,500円 / 10分 | 検査結果の詳しい説明、治療方針のご相談など |
※栄養カウンセラーは、オーソモレキュラー・ニュートリション・エキスパート(ONE)の資格を持つ専門スタッフです。
※相談時間は内容に応じて20〜30分程度になることもあります。
限られた診察時間をお子さん一人ひとりのための治療計画づくりに集中して使うため、受診前に以下の動画をご覧ください。
① 病気じゃないのに、なぜこんなにつらいのか (※この動画から順番にご覧ください)
▼ 続きの動画はこちらからご覧ください(YouTubeが開きます)
月々 約2,000円〜
※症状や検査結果、ご予算に応じて必要なものを個別にご提案します。すべてを一度に始める必要はありません。
※医薬品レベルの品質管理基準(GMP)を満たした医療機関専用品のみを使用しています。
医学博士・小児外科専門医・指導医
慶應義塾大学医学部卒業後、都立小児総合医療センター外科医長を経て2018年に開院。小児外科専門医として25年以上にわたり子どもたちの消化管を診てきた「お腹の専門家」。年間延べ20,000人以上の診療、便秘外来では年間5,000組以上の実績を持つ。腸の構造と機能を熟知した外科医の視点と、分子栄養学の知見を融合させた栄養療法を実践。
オーソモレキュラー・ニュートリション・エキスパート(ONE)NPO法人オーソモレキュラー分子栄養医学協会認定
お子さんだけでなく保護者の方の栄養状態にも目を配りながら、ご家庭で無理なく続けられる食事や生活習慣の改善をサポートしています。自身も3児の母としての子育て経験を活かし、寄り添いながら一緒に考えます。
腸を熟知した外科医の目と、分子栄養学の知見。この二つを重ねることで、お子さんとご家族の体の土台を根本から見直すお手伝いができる——このアプローチは、私たちが目指す医療における「第3の軸」だと確信しています。
保険診療という土台に加え、より深く健康を追求する選択肢を持つことで、これまで「体質」や「性格」の問題と片付けられがちだった不調の根本にアプローチできる可能性が広がります。
医学的根拠に基づいた栄養療法で、お子さんとご家族が本来の輝きを取り戻すお手伝いができることに、大きな喜びを感じています。この治療を通じて得られる健康は、お子さんとご家族にとって未来の財産になると信じています。
小森こどもクリニックの公式LINEでは、こどもの栄養・腸・体づくりに関する情報を配信しています。
ご登録いただくと、「栄養療法スタートアップガイド」を無料でお届けします。食事の工夫やサプリメントの始め方など、明日から使える情報をまとめています。
栄養外来に関するご相談やご質問はLINEから受け付けています。(※実際の診療のご予約は、当院のWEB予約システムデジスマ診療よりお願いいたします)
栄養外来は完全予約制です。費用をご確認のうえ、「受けてみよう」と思われましたら、下記よりご予約ください。
※栄養外来をご希望の場合は「栄養外来」の枠でお取りください。ご予約後、デジスマのチャットで受診前のご案内をお送りします。
当院の栄養医療の考え方をまだご覧になっていない方は、先に栄養外来のページで動画をご確認いただくことをおすすめします。受診の前に考え方を共有できていると、診察の時間をお子さんのお話に集中して使えます。
受付時間: 診療時間内にお電話ください。
TOP