【小児外科医が解説】「前向きな浣腸」と「後ろ向きな浣腸」|同じ浣腸でも、子どもの便秘が治る道は使い方で変わる|小児科|栄養外来・便秘専門外来なら小森こどもクリニック|根本治療に対応

〒185-0011 東京都国分寺市本多2-3-3
オーケー国分寺店並び、国分寺市商工会館4階A号室

042-322-5585

お電話・問い合わせ042-322-5585 WEB予約 ワクチン・
乳幼児健診の予約
WEB問診
下層メインビジュアル画像(PC)

【小児外科医が解説】「前向きな浣腸」と「後ろ向きな浣腸」|同じ浣腸でも、子どもの便秘が治る道は使い方で変わる

【小児外科医が解説】「前向きな浣腸」と「後ろ向きな浣腸」|同じ浣腸でも、子どもの便秘が治る道は使い方で変わる|小児科|栄養外来・便秘専門外来なら小森こどもクリニック|根本治療に対応

2017年11月03日

【小児外科医が解説】「前向きな浣腸」と「後ろ向きな浣腸」|同じ浣腸でも、子どもの便秘が治る道は使い方で変わる

「浣腸はもう何度もしているのに、なかなか良くならない」「浣腸をすると、そのときは出る。でも、また溜まってしまう」。こうしたお悩みの裏には、浣腸の使い方の違いが隠れていることがあります。

同じ浣腸でも、「前向きな浣腸」と「後ろ向きな浣腸」があります。どちらを選ぶかで、治療はまったく違う方向へ進んでいきます。

後ろ向きな浣腸 — 出ないから、仕方なくする浣腸

何日もうんちが出ず、直腸に溜め込んで苦しくなってから、仕方なく浣腸をして出す。これが「後ろ向きな浣腸」、いわば後手に回る浣腸です。

この使い方では、直腸はいつもうんちで伸びきったままです。いくら浣腸をしても直腸の太さが戻らないため、肝心の縮む力と感じる力が育ちません。浣腸のペースも一定でないので、排便のリズムも作れません。本人にとっては「1週間に1回、苦しんで出す」ことが習慣になってしまいます。

せっかく浣腸をしているのに、自分で出せるようにはなかなか結びつかない。その結果、「浣腸は効かない」「浣腸のせいで出せなくなった」と、浣腸が悪者にされてしまうこともあるのです。

前向きな浣腸 — 練習のために、決まった時間にする浣腸

一方、「前向きな浣腸」は、浣腸を練習の道具として使う考え方です。毎日決まった時間に浣腸をして、1日分のうんちをすんなり・しっかり出す。歯みがきと同じ、毎日の積み重ねです。

・ ペースを決めて出すので、排便のリズムと習慣が身につく
・ 直腸をいつも空っぽにしておくので、伸びた直腸がスリムに戻っていく
・ スリムになった直腸で、縮む力と感じる力が少しずつ取り戻されていく

毎日すんなり出すことが「癖」になり、それがリズムになり、習慣になって、やがて自分で出せるようになっていく。それが「前向きな浣腸」の本質です。浣腸は「最後の手段」ではなく、最初の味方なのです。

どうせするなら、「前向きな浣腸」を

同じ浣腸でも、考え方と取り組み方によって、向かう先はまったく違ってきます。どうせ浣腸をするのなら、溜まってからではなく、決まった時間に、練習として。前向きな浣腸で、快適な排便の習慣を一緒に身につけていきましょう。

浣腸の量や回数、時間帯は、お子さんの状態によって変わります。自己判断で決めずに、医師と相談しながら進めてください。

合わせて読みたい関連記事

▶ 子どもの便秘、治療のゴールは?「3S」でわかる便秘の目安と治療の考え方|記事一覧つき
本サイトの子どもの便秘の記事を、段階ごとにまとめています。

▶ 浣腸は自転車の「補助輪」|両輪→片輪→卒業、練習の進め方
前向きな浣腸の先にある、卒業までの道のりです。

▶ 子どもの便秘、治療が必要かは「直腸の太さ」で見極める
伸びた直腸がスリムに戻るまでの考え方です。

▶ グリセリン浣腸は危ない?癖になる?|飲み薬との違いと安全な続け方
浣腸の安全性と、ご家庭での基本の手順です。

▶ 子どもの便秘と栄養|鉄・ビタミンD不足と「入れる順番」
便秘が長引くお子さんの背景にある栄養を、便秘専門サイトで解説しています。

栄養のヒントを、LINEで受け取る

子どもの栄養について、診察室では話しきれないことや、「今日ひとつだけできること」を、小森こどもクリニック 栄養の公式LINEで少しずつお届けしています。ご登録いただくと「栄養療法スタートアップガイド」もお読みいただけます。何から始めればいいか迷う方は、ここから受け取ってください。

▶ 小森こどもクリニック 栄養の公式LINEに登録する

「うちの子はどうだろう」と確かめてみたい方へ

「浣腸はしているのに、なかなか良くならない」「今の浣腸が練習になっているのか分からない」ときは、一度ご相談ください。当院の便秘外来では、小児外科専門医が、エコーで直腸の様子を確かめながら、ご家庭で続けられる「前向きな浣腸」の形を一緒に考えます。遠方の方の受診の窓口も、下のページにまとめています。

▶ 便秘外来 受診について(窓口の選び方・ご予約)

ご予約は、当院ホームページの予約システム(デジスマ診療アプリ)から承っています。

▶ 受診のご案内・ご予約はこちら

すでに通院中の方へ:浣腸のペースや時間が決まらずに困っているときは、次の診察でお聞かせください。

浣腸の使い方を、もっとくわしく知りたい方へ。 便秘専門サイトに、グリセリン浣腸の安全性(「おしりの傷から成分が入ると危ない」という誤解)と、痛くないための3つのコツをまとめた詳しい解説があります。

👉 【小児外科医解説】子どもの便秘とグリセリン浣腸|「傷から入ると危険?」の誤解と、痛くない正しい使い方

– 栄養外来のご案内|血液検査で、腸を動かす材料が足りているかを確かめます

院長の本|『うんちが出ない!』(2026年12月9日発売)

小森広嗣『うんちが出ない!』の表紙

この記事でお伝えしていることを、一冊にまとめました。年間5,000人が受診する便秘専門外来から生まれた、子どもの便秘の本です。治療コース契約書・排便カレンダーなど、診察室で実際に使っている道具を5大特典として付けています。

▶ Amazonで予約・購入する

▶ 本の詳しいご案内(便秘専門サイト)

診察室の外の発信

診察室では話しきれないこと、医師が何を考えながら診ているのかを、Xでも書いています。

小児外科医 小森広嗣🩺栄養×お腹 @KomoriKodomoCL

この記事の執筆・監修者

小森こどもクリニック 院長 小森 広嗣(こもり こうじ)

小児外科専門医・指導医、医学博士。慶應義塾大学医学部卒業後、東京都立小児総合医療センター外科医長などを経て、小森こどもクリニックを開院。小児外科の出身として、いまは地域の中で、お腹と栄養の外来を深く追求している。

「成長の感動や喜びをお子さん・ご家族と分かち合い、楽しく安心して子育てができる社会を創る」ことを自身のビジョンとし、診療と情報発信の両輪で活動している。

▶ 著書:『うんちが出ない!』(英智舎・2026年12月9日発売)

▶ 取材・講演のお問い合わせ:press@komori-kodomo.com

TOP