2017年10月07日

監修:小児外科専門医 小森 広嗣(小森こどもクリニック院長)/最終更新:2026年9月30日
この記事のポイント
・ 目安は、離乳食の前なら2〜3日に1回、離乳食が始まったら毎日〜1日おきです
・ 「機嫌がいいから」と、1週間近く出ない状態を様子見で続けるのはおすすめしません
・ 「回数が少なくても大丈夫だった」かどうかは、あとからしか分からない。だから定期的に確かめることが大切です
「赤ちゃんのうんちは、何回なら大丈夫?」「3日出ないけれど、機嫌はいいから様子を見ていていい?」。赤ちゃんの排便回数について、はっきりした基準が分からずに迷うお母さん・お父さんは少なくありません。
赤ちゃんの排便回数の目安は? — 離乳食の前は2〜3日に1回、始まったら毎日〜1日おき
当院が目安にしているのは、離乳食が始まる前は2〜3日に1回、離乳食が始まったら毎日〜1日おきです。生後2〜3か月を過ぎると、3〜4日に1回でも柔らかいうんちがすんなり出ている赤ちゃんもいますし、「毎日出さなければいけない」とまでは考えていません。それでも、ためすぎずに出すリズムを小さいうちから体に覚えさせておくことが、のちの排便の土台になります。お腹が張りやすい赤ちゃんには、毎日、ときには1日2回出すようにお伝えすることもあります。
一方で、「1週間出なくても、機嫌がよくてよく飲むなら様子を見ていい」という考え方には、当院はあまり賛成していません。便秘外来の現場では、長くあく状態をくり返すうちに、大きくなってから、生活に支障が出る本当の便秘へ移っていくことがあると感じているからです。
ただし、生まれてから生後3か月ごろまでは、うんちの回数そのものが大きく変わる時期です。機嫌がよく、よく飲み、体重が順調に増えていれば、一時的なことも多いものです。この時期の考え方は、関連記事「新生児・赤ちゃんのうんちの回数が減った?」でお伝えしています。
「大丈夫だった」は、あとで分かる結果論
小児外科の現場では、乳児期にうんちの回数が少なかったお子さんが、「きっと大丈夫だろう」「何をすればいいか分からなかった」と様子を見ているうちに、重い便秘になってから相談に来られるケースを、数多く見てきました。
・ おむつがなかなか外れない
・ うんちが漏れるように出てしまう
・ 「出したい」という本人の感覚が育たない
・ 園や学校の生活に支障が出る
この段階から治療を始めるのは、とても大変です。つまり、「回数が少なくても大丈夫」だったかどうかは、あとになって初めて分かることなのです。乳児期のうちに、「大丈夫」と言い切れる根拠はありません。
これまで様子を見てきたことを、責める必要はまったくありません。そうした情報や助言に出会えなかっただけのことも多いのです。気づいたときが、始めどきです。
大切なのは、目を光らせて、始めどきを逃さないこと
大事なのは、過度に心配することではなく、目を光らせておき、手助けが必要になったタイミングで、すみやかに排便の練習を始めることです。そうすれば、うんちのことで生活に支障が出ないようにしていくことができます。
練習を始めるかどうかを見極める大切な時期が、離乳食が始まる5〜6か月ごろです(関連記事でお伝えしています)。直腸にうんちを溜める癖がついていないかは、お腹の上からのエコー検査で確かめることもできます。
当院では、定期的に経過を見ながら、治療を始めるタイミングを逃さないように伴走しています。
よくあるご質問
Q. 3日出ないけれど、機嫌はよくて、よく飲んでいます。様子見でいいですか?
機嫌・飲み・体重の増え方が順調なら、一時的なことも多いものです。ただ、2〜3日に1回のリズムより長くあく状態がくり返す、うんちが硬い、出すときに苦しそうといった様子があれば、一度相談してみてください。様子見をするにしても、出すきっかけをつくりながら、定期的に確かめる様子見にすると安心です。
Q. 何か月ごろから、練習を考えたらいいですか?
離乳食が始まる5〜6か月ごろが、ひとつの見極めの時期です。それより前でも、お腹が張る、何日も苦しそうにしているなどのときは、月齢にかかわらずご相談ください。
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「うちの子はどうだろう」と確かめてみたい方へ
「3日出ないことがよくある」「このまま様子を見ていていいのか分からない」ときは、一度ご相談ください。当院の便秘外来では、小児外科専門医が、赤ちゃんの様子とお腹の中をエコーで確かめながら、今は見守る時期なのか、練習を始めたほうがよい時期なのかを一緒に判断し、その後も定期的に経過を見ていきます。遠方の方の受診の窓口も、下のページにまとめています。
ご予約は、当院ホームページの予約システム(デジスマ診療アプリ)から承っています。
すでに通院中の方へ:回数や出方の変化は、次の診察でそのままお聞かせください。始めどきを一緒に見ていきます。
– 栄養外来のご案内|血液検査で、腸を動かす材料が足りているかを確かめます
院長の本|『うんちが出ない!』(2026年12月9日発売)

この記事でお伝えしていることを、一冊にまとめました。年間5,000人が受診する便秘専門外来から生まれた、子どもの便秘の本です。治療コース契約書・排便カレンダーなど、診察室で実際に使っている道具を5大特典として付けています。
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小児外科医 小森広嗣🩺栄養×お腹 @KomoriKodomoCL
この記事の執筆・監修者
小森こどもクリニック 院長 小森 広嗣(こもり こうじ)
小児外科専門医・指導医、医学博士。慶應義塾大学医学部卒業後、東京都立小児総合医療センター外科医長などを経て、小森こどもクリニックを開院。小児外科の出身として、いまは地域の中で、お腹と栄養の外来を深く追求している。
「成長の感動や喜びをお子さん・ご家族と分かち合い、楽しく安心して子育てができる社会を創る」ことを自身のビジョンとし、診療と情報発信の両輪で活動している。
▶ 著書:『うんちが出ない!』(英智舎・2026年12月9日発売)
▶ 取材・講演のお問い合わせ:press@komori-kodomo.com