便秘における浣腸には、前向きに行う浣腸と、後ろ向きに行う浣腸があるというお話をいたします。
★前向きな浣腸
→浣腸は練習であると考える
積極的に排便のリズムを作る事が目的て、排便トレーニングのために浣腸を行っています。
ペースを決めて排便をしているので、排便習慣が身につきます。
常に空っぽにすることで、太くなった直腸がスリムになり、直腸の収縮力や感覚が改善していきます。
★後ろ向きな浣腸
→うんちがでないから仕方なく浣腸をする
何日もうんちが出ず、直腸にため込んで出ないので、仕方なく浣腸をして排便をしている状態です。
これは、後手の浣腸と言えます。
うんちをいつも直腸に貯めていて、直腸は伸びきった状態のままです。
直腸の収縮力や感覚は取り戻せない状態とも言えます。
いくら浣腸をしても、「直腸の太さ」が良くならないので、肝心の直腸の収縮力や感覚が改善していきません。
また、浣腸のペースが一定でないので、排便リズムを作ることにもならず、排便トレーニングにはなっていないと言えます。
せっかく浣腸をしているのですが、自立した排便になかなか結びつかないのです。
結果的に、浣腸が悪者にされてしまいかねないとも言えます。
同じ浣腸をするのでも、
このように、浣腸に対する考え方や実際の取り組みによって、
全く違う方向に向かうことがあると考えています。
どうせやるなら、「前向きな浣腸」を導入して、快適な排便習慣を身に付けていきましょうね。
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慶應義塾大学医学部卒業
小児外科学会専門医、小児外科指導医、医学博士
小森こどもクリニックでは、成長の感動や喜びをお子さん ご家族と分かち合い、楽しく安心して子育ができる社会を創ることをビジョンに活動しています。