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キズをきれいに治す方法 ワセリンガーゼ法による徹底保湿がおすすめ

  • 公開:2019年10月23日
  • 更新:2020年12月16日
  • 小児外科

傷(きず)が、早く確実に治るためには、創部が湿潤(しめった状態、保湿された状態)な環境を保つことが大切です。できるだけ傷を乾かさないようなドレッシングを行う方法として「ワセリンガーゼ」による方法を紹介します。

◎対象となる傷・・・怪我のキズ(かすりキズから深いキズ、じくじくしたキズ)、やけど

【ワセリンガーゼによる保護による方法】
お風呂、シャワーで毎日しっかり洗い流します。ボディソーブも使用したほうがよいです。
・傷、創部には、指示された外用薬(抗生剤の軟膏など)をしっかり塗ります。
★ガーゼ全体に”たっぷり”とワセリンを広げます。

※保湿が十分に保湿されている目安
ガーゼを交換するときにきに、傷に張り付くことなく、簡単にガーゼが剥がれるくらいがよいです。

※保湿が不十分な状態
ガーゼが乾いていて、ガーゼを剥がす時、キズとガーゼが張り付いてしまい、痛くて剥がせない状態は避けます。もっとたっぷりワセリンをガーゼに乗せるか、ガーゼの交換の頻度を増やします。

・1日2,3回(入浴後、朝、日中ガーゼが取れた時)のガーゼ交換が目安になります。キズの状態を見ながら、上皮がしっかりはってきたら保湿は終了となります。1~2週間が目安となりますが、通院しながらキズの状態とみて、ワセリンガーゼ終了のタイミングを判断します。
・キズの治り具合によっては、ガーゼから絆創膏に変更しても構いません。
・ガーゼ、絆創膏、固定のテープはドラッグストアで購入していただきます。

※市販のガーゼには安価なものから、キズに癒着しにくい「シリコンガーゼ」もおすすめです。シリコンガーゼは、素材がキズに癒着しにくいので、ワセリン塗布が少なくて大丈夫で、ガーゼの交換頻度が減らせます。

院長 小森 広嗣
記事監修
院長 小森 広嗣
(こもり こうじ)

慶應義塾大学医学部卒業
小児外科学会専門医、小児外科指導医、医学博士

小森こどもクリニックでは、成長の感動や喜びをお子さん ご家族と分かち合い、楽しく安心して子育ができる社会を創ることをビジョンに活動しています。

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