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赤ちゃんのスキンケアの考え方。保湿剤の意味と選び方のポイント。

小児クリニックでは、皮膚のトラブルの相談がとても多く、お子さんの2,3割が何らかの皮膚トラブルで困っています。

「自宅では保湿剤を使っているのだけど、あまり手応えがない?」

「怖いけれどステロイドを塗っていれば大丈夫ですよね?」

などは、初診時に、多くいただく質問です。

保湿剤といっても、種類は沢山あって、市販のものや、処方されたもの、効能も色々書いてあって、ご家族としては混乱してしまうのも事実だと思います。

実はスキンケアの基本的な考え方はとても簡単です。

赤ちゃんのスキンケアの基本は、お化粧と同じ要領と考えるとイメージしやすいです。

それは、化粧水と乳液を使うイメージです。
化粧水→乳液の順番でスキンケアを行いますよね。

化粧水(ローション)でしっかり細胞にうるおいをあたえて(保湿)、
乳液で皮膚のうるおいを守ります(保護)。

基本はこの組み合わせだけです!

クリニックで処方をする場合には、
化粧水→ヒルドイド、ヘパリン類似物質など
乳液→プロペト、ワセリンなど

ですが、実際には市販薬を含めて、この役割がイメージができていればどれを選んでも大丈夫だと思います。あとは、実際に使ってみてお肌との相性が大丈夫なものを選んでいきます。

次に出てくる疑問は、

「なぜそれを使っているのか?、いつまで使ったらいいのか?」
「どのような治療経過を見据えてやっていったらいいのか?」
ですよね。

これら疑問に対して、クリニックの役割が大きいと思っています。

お子さんの皮膚の状態を見て、それに合わせた治療ゴールや見通しをたて、私たちクリニックとご家族とで情報を共有し、治療への迷いがないようにしていくことがとても大事だと考えています。
そうすることで、お子さんごとのペースで、焦らずじっくりとケアに向き合えるようになると思いますし、中々うまくいかないときも方針がぶれずに治療が進められ、結果的には、ゆっくりでも着実に結果がでる方向に向かうのもだと考えています。

保湿剤の意味を理解していただくこと、治療の見通しやゴールを明確にして、自信を持ってケアができるようにサポートして参りたいと思います。

院長 小森 広嗣
記事監修
院長 小森 広嗣
(こもり こうじ)

慶應義塾大学医学部卒業
小児外科学会専門医、小児外科指導医、医学博士

小森こどもクリニックでは、成長の感動や喜びをお子さん ご家族と分かち合い、楽しく安心して子育ができる社会を創ることをビジョンに活動しています。

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