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赤ちゃん、子どもの外科的病気:臍ヘルニア(出べそ)の圧迫療法の工夫

  • 公開:2018年5月9日
  • 更新:2024年4月5日
  • 小児外科

臍ヘルニアは自然に治ることが多く
1歳までに8割2歳までに9割のお子さんは治ります。

治ったという定義は、

1.ヘルニア門が閉じている(泣いたときにお臍が膨らんでこない
2.見た目がきれい(くぼんだお臍になっている

という2点を考慮する必要があります。

まずは
1.ヘルニア門が閉じている状態であれば、医学的には合格
なのですが、
さらには、
2.見た目がきれい、ということも大切だと考えます。

当院では、
1.ヘルニア門が閉じる確率を高める
2.見た目のきれいさもより改善する
という目的で臍ヘルニアの圧迫療法を積極的に行っています

現場では、圧迫療法を行うと色々な問題に直面します。
皮膚が「荒れてしまって」継続が難しい、
圧迫の仕方やタイミングが分からない、
などの理由で、断念をされているご家族の相談をよくいただきます。

「圧迫療法の効果」は、やれるだけ行うだけででも十分に効果はあります。
「やればやっただけ効果がでる」ので、でべその状態に合わせて調整してもよいのです。

例えば、でべその程度が軽いなら、
昼間だけでも圧迫をして、夜は皮膚を休める、という工夫もあります。

もし、でべそも大きくて、しっかり圧迫療法を行いたい場合には、
スキンケアを併用しながら、皮膚に優しい素材を選ぶこと
少しでも長い時間の圧迫ができるようにしていく方法もあります。

圧迫療法は頑張っただけ効果がでるというアナログな要素もあるというのがポイントです。

お子さん臍ヘルニアの程度や皮膚の状況によって工夫の方法を
ご提案をしますので、ご相談ください。

自院ホームページ(臍ヘルニア相談)の記事も参照ください。

院長 小森 広嗣
記事監修
院長 小森 広嗣
(こもり こうじ)

慶應義塾大学医学部卒業
小児外科学会専門医、小児外科指導医、医学博士

小森こどもクリニックでは、成長の感動や喜びをお子さん ご家族と分かち合い、楽しく安心して子育ができる社会を創ることをビジョンに活動しています。

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