先日もクリニックで、ひとりのお子さんの便秘が開通し始め、ご家族はとても喜んでおられました。これまでのお子さん、ご家族の努力は大変だったと思います。

でも、ご家族からは、喜びは控えめに、、「まだまだこれからが本番です！」と、すぐにおっしゃられました。まだまだ長く続くかもしれない、排便トレーニングに対するイメージが確立していて、ゴールまでの道筋が明確で、治療の方向性にブレがないため動じることがないのです。

実は、ご家族とはこれまでに、排便トレーニングの必要性を、何度も外来で話し合ってきました。「すぐによくなるものではないこと」「排便トレーニングは時間がかかること」、「年単位の場合もあること」まずは理解をしていただきます。そして、「なぜ排便トレーニングが必要なのか」、「その子にあった方法は何か」を繰り返しお話をし、ゴールへのイメージを常に共有していくことで、最終的には、ご家族が、主体的に排便へのイメージを持つことができるようになり、落ち着いた気持ちで、焦ることなく、便秘の治療と向き合うことができるようになりました。

便秘の状態は、一人一人違います。その子に合った方法を、小児科医が道しるべを示し、また応援者にもなって、ご家族と一緒に治療を進めていくことが必要なのですね。

そうすることで、ご家族は便秘の治療を前向きに捉えることができますし、治療へのイメージが持て、方向性がぶれることがなくなることを常々実感しています。

クリニックでは、その子にあった、具体的なトレーニング方法を決めて、自信をもって自宅での練習をしていただけるようにお手伝いしていきます。

最終目標は、うんちのことでは困らない！人生へのお手伝いをするのが、小児科医の役割であり、使命だと思っております。

🔹当院の便秘外来の特徴について

🔹小児便秘外来の受診の方法について

🔹赤ちゃんや子どもの便秘は オーダーメイドの治療方針が成功への鍵

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