🔹BCGワクチン接種後~一般的な変化~
・BCGワクチンを接種して、10日~2週間くらいすると、針のあとが赤いポツポツになり、一部に小さいうみ(膿)をもつことがあります。
・この反応は、接種後3~4 週間頃には、針のあとの腫れ(はれ)と周りの赤みがだんだんと強くなります。
・6週間頃に、反応がもっとも強くなり、針痕にはうみ(膿)がたまることもあります。
・2カ月を過ぎると反応はおさまってきて、その後はかさぶたになり、3~4カ月頃にはかさぶたもとれ、瘢痕(あと)を残すだけになります。
🔹BCGワクチン接種後の皮膚トラブルについて
・上記のような皮膚の変化は一般的に起きるものですが、時にザラザラ、ボツボツ、じジクジク、がひどくなってしまう場合(皮膚トラブル)があります。
・通常は、清潔に保つ、保湿ケアをすることでBCG接種後の皮膚トラブルは予防、あるいは、治すことができます。
🔹BCGワクチン接種部位のスキンケアについて~具体的な対策は?~
1.入浴は通常通り行ってください。
※特に2週間くらいすると、赤くなり、ジクジクしはじめます。石鹸を使用して入浴して清潔を保つことが大切です。
2.スキンケア(保湿ケア)について
ワクチン摂取後1,2週間は、保湿剤の使用は避けるほうが無難です。
※アトピー、湿疹、肌あれが強い場合には、ワセリンやプロペト(油分系保湿剤)の外用は行ったほうがよい場合が多いです。油分系保湿剤は、安全に使用できると考えています。
肌が弱いお子さんの場合には、BCG接種部位のスキンケアをしないと、皮膚トラブルが起きやすいため注意が必要です。
但し、ヒルドイドなどのローションは刺激になることがあるので使用しないほうがよいと考えます。
お子さまの皮膚の状態により保湿の必要性を判断しますので、使用前にはご相談ください。
🔹BCG接種部位の皮膚トラブル。受診の目安について
適切なケアをしていても、感染や炎症が悪化してしまうことがあります。
以下の症状が見られる場合には、抗生剤、ステロイドの外用などによる治療を行うか判断しますので、病院を受診してください。
・もともと皮膚が弱くてスキンケアの仕方が分からない
・接種部位がジクジクが強く汚い液がでてきた
・接種部位が赤みが強く、全体に腫れてきた、熱感が強い
・数ヵ月以上に渡りジクジクしている
・針の痕が互いにつながり、大きな潰瘍になってしまった
場合は、ご相談ください。
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小森 広嗣
小森こどもクリニック院長
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慶應義塾大学医学部卒業
小児外科学会専門医、小児外科指導医、医学博士
小森こどもクリニックでは、成長の感動や喜びをお子さん ご家族と分かち合い、楽しく安心して子育ができる社会を創ることをビジョンに活動しています。