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傷(きず)が早く確実に治るためには、創部が湿潤(しめった状態、保湿された状態)な環境を保つことが大切です。
できるだけ傷を乾かさないようなドレッシングを行う方法として、「ワセリンガーゼ」による方法を紹介します。
対象となる傷
怪我のキズ(かすりキズから深いキズ、じくじくしたキズ)、やけど

お風呂、シャワーで毎日しっかり洗い流します。ボディソープも使用したほうがよいです。
傷、創部には、指示された外用薬(抗生剤の軟膏など)をしっかり塗ります。

保湿が十分にされている目安
ガーゼを交換するときに、傷に張り付くことなく、簡単にガーゼが剥がれるくらいがよいです。
保湿が不十分な状態(避けるべき状態)
ガーゼが乾いていて、ガーゼを剥がす時、キズとガーゼが張り付いてしまい、痛くて剥がせない状態は避けます。もっとたっぷりワセリンをガーゼに乗せるか、ガーゼの交換の頻度を増やします。
1日2〜3回(入浴後、朝、日中ガーゼが取れた時)のガーゼ交換が目安になります。
キズの状態を見ながら、上皮がしっかりはってきたら保湿は終了となります。1〜2週間が目安となりますが、通院しながらキズの状態を見て、ワセリンガーゼ終了のタイミングを判断します。
キズの治り具合によっては、ガーゼから絆創膏に変更しても構いません。
ガーゼ、絆創膏、固定のテープはドラッグストアで購入していただきます。
市販のガーゼには安価なものから、キズに癒着しにくい「シリコンガーゼ」もおすすめです。
シリコンガーゼは、素材がキズに癒着しにくいので、ワセリン塗布が少なくて大丈夫で、ガーゼの交換頻度が減らせます。
ワセリンガーゼで傷がふさがった後は、テーピングによる保護で傷跡をよりきれいに治すことができます。
また、傷の処置から傷跡ケアまでを網羅した完全ガイドもご用意しています。
▶ 子どもの傷跡で後悔しないために。正しい処置・治し方 完全ガイド
傷の修復には「外からの保湿ケア」に加えて、体の内側の栄養状態も大きく関わっています。
新しい組織を作るための亜鉛、コラーゲン合成に必要なビタミンC、修復材料となるタンパク質、酸素を届ける鉄。これらが不足していると、傷の治りが遅くなったり、傷跡が残りやすくなることがあります。
当院では、小児外科医としての傷の専門知識に加え、分子栄養学の視点からお子さんの栄養状態を科学的に評価する「栄養外来」も行っています。
栄養・子育て・小児外科の知見を毎日発信しています。
小森広嗣|こどもの栄養とお腹の専門医 @KomoriKodomoCL
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