便秘外来で、よくいただく質問の一つは、
「浣腸は癖になりますよね?」です。
答えは、「癖にはなりません」です。
便秘の状態では、何もしなければ自分では便が出せないですね。
そして、浣腸をしている間は排便されます。
でも、浣腸を止めると、とたんに便が出なくなります。
この事実はある意味、当然な事実ではありますが、、いつの間にか
「浣腸が止められない」から「浣腸が癖になってしまう」
そして、「ずっと浣腸を続けることになる気がして不安。。」
という考えにすり替わっているのではないでしょうか?
今日はこの部分の誤解を解いていきたいと思います。
グリセリン浣腸をする目的ですが、短期的な排便をするわけではなく、
長い排便トレーニングの一つとして継続することに意義があります。
具体的には、
★太くなった直腸を元に戻すことで、収縮力や感覚を獲得していくこと
★浣腸トレーニングにより、排便習慣=排便リズムを身に付けること
太くなった直腸は、うんちを貯める癖がついてしまっていますので、
そう簡単には元に戻ることはありません!
年単位をかけてでも、少しずつ直腸の収縮力や感覚を取り戻していく必要があります。
なので、ちょっと浣腸をし始めたくらいでは、本来の浣腸をする目標を達成していくことは難しいのです。
もう一つ大事なことは、
浣腸を使って、「排便」を繰り返すことで、
排便のリズムが作られていき、
いずれ、排便することが、無意識の習慣とすることを目指します。
浣腸によるトレーニングを行い、1.直腸の力や感覚を元に戻すこと、2.排便のリズムを作っていきましょう。時間はかかるものなので、焦らずに、じっくりと練習をしてきましょうね。
(練習の結果、浣腸をどうやって止めていくのか、は今後お話してきます。)
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慶應義塾大学医学部卒業
小児外科学会専門医、小児外科指導医、医学博士
小森こどもクリニックでは、成長の感動や喜びをお子さん ご家族と分かち合い、楽しく安心して子育ができる社会を創ることをビジョンに活動しています。