離乳食が始まると、腸を本格的に使っていきますので、本物の便秘なのかどうかの判断ができる時期です。
また、治療すべき便秘なのか(=排便トレーニングを導入するか)を、積極的に見極めていく大事な時期でもあるとも言えます。
離乳食が始まって、むしろ、排便回数が順調になる場合もありますが、一般的には、腸に負荷をかけていくため、便秘傾向、出づらくなることも多いと思います。
一般的な目安としては、3日以上排便がなければ、排便トレーニングを始めた方がよいと考えています。少なくとも、3日目には排便をする習慣は必要だと現場では感じます。
直腸の太さを指標に便秘を判断する方法でもお話をしましたが、
直腸にうんちを貯める癖がつくと、次第に直腸が伸びていき、うんちを押し出す力が弱くなってしまうこと、また、うんちがたまったことを感じる感覚も弱くなっていきます。
その結果、うんちを沢山貯めてから出すことを続けると、
排便に「時間がかかる」ようになったり、
排便をすること自体が「辛いもの、痛いもの」と、
無意識にも捉えるようになってしまう場合があります。
そうなってしまうと、その後のトイレトレーニングに影響が出てしまいます。
排便はつらいし、時間もかかるので、トイレに座って排便をすることが嫌いになってしまいます。
また、排便回数も少ないので、毎日の生活のリズムの中に、排便をするという習慣が身に付けにくいのです。
そして、排便で辛いと、排尿にも影響が出てしまうお子さんもいらっしゃいます。
そうすると、オムツが中々外れないため、苦労されているお子さんも拝見しています。
トイレに座って排便が出来るようになると、排尿もスムーズに受け入れることができるようになることが多いです。
万が一、もしお子さんが、既にこのような状況であったとしても、排便トレーニングを導入していくことで、時間はかかるかもしれませんが、根気よく練習していきますので大丈夫です。
気づいたタイミングから練習をすることが大事です。
(ただし、出だしが遅くなるほど、時間はかかる傾向にはあります!)
このように先を見通して、5,6ヵ月くらいから、無理のないペースで、排便トレーニングを意識していくことは大事だと思っています。
やればやっただけプラスの練習にはなりますので、排便練習をしたことが無駄になることはありませんので大丈夫です。
大事なことは、その子にとって、排便トレーニングが本当に必要かどうか、本人そしてご家族の練習に無理がないか、定期的に見直しをしながら、方向性を判断していくことです。
常に、経過をしっかり見て、伴走していきますので、ご相談いただけましたらと思います。
当院では便秘専門サイトでも情報を発信しています!
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慶應義塾大学医学部卒業
小児外科学会専門医、小児外科指導医、医学博士
小森こどもクリニックでは、成長の感動や喜びをお子さん ご家族と分かち合い、楽しく安心して子育ができる社会を創ることをビジョンに活動しています。