★食事療法を頑張りすぎてヘトヘトになっていらっしゃるご家族の方へ
バランスのよい食事、繊維質の多い食事、水分摂取をこころがけ、あるいはオリゴ糖など便秘にメリットのある治療など、食事療法をとことんやっているのに、、
「便秘が一向に改善しない、、」「こんなに頑張っているのに、先が見えてこない」と、半ばノイローゼになっておられるご家族から多くご相談をいただきます。
今回は、便秘治療における、食事療法の考え方をお伝えいたします。
★食事はムラがあって自然です
お子さんに限らず誰しも、食べ物には好き嫌いがあり、食事の量や内容も幅があると思います。また、体によい(便秘によい)ことがわかっていても、なかなか思ったように食べてくれないこともあり、お母さんたちを悩ませてもいるのも事実だと思います。一方で、ご家庭ごとの食習慣や嗜好も差があり、「食事の標準」を決めるのも難しいと言えます。
★食事療法は最小限の取り組みとしましょう
・食事療法が合っているといえる理想は?
本人も好き嫌いがあるなかで頑張れている、またお母さん・お父さんも負担になっていないことが前提です。あくまで食事療法が日常生活に自然に取り入れられていて、無理を感じておらず、排便リズムが整えられている場合です。
★食事療法だけでは効果が思ったほどでないことも多いことも事実です。
効果が感じられていないのに食事療法に固執してしまい、悪循環に陥っておられ、どうしたらよいか非常に悩まれているご家族がまだまだ多くいらっしゃると思います。これは、排便トレーニングの目標やゴールが設定できていないためで、当院にご相談いただきたいと思っています。
食事への一定の配慮は必要ですが、あくまで最小限(無理のない)の取り組みであるべき、と考えていただきたいと思います。そして、これれからお伝えする方法で食事療法の考え方を切り替えていくことが大事です。
★「食事は食事」、「排便は排便」と切り分けて、考えましょう。
あくまで食事は楽しいものであり、個人差があるものであり、強制するものではないと思います。そして、食事にストレスに感じたり、他の生活に支障が出てしまうのは一番避けたいところです。
★排便トレーニングの目標の一つは、「食事」の「内容や量」にかかわらず、しっかり出せるようにトレーニングしていくこと、です。
たくさん食べる子も、すこししか食べない子も、お肉が好きな子、お魚が好きな子、野菜があまり好きでない子、水分を思ったほど取れていなくても、大丈夫。
”その子の食事の現状に合わせて「しっかり排便できる」ように「排便トレーニング」していくことが大切”だと考えています。
★排便トレーニングはじっくり時間をかけて行ってきましょう。
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慶應義塾大学医学部卒業
小児外科学会専門医、小児外科指導医、医学博士
小森こどもクリニックでは、成長の感動や喜びをお子さん ご家族と分かち合い、楽しく安心して子育ができる社会を創ることをビジョンに活動しています。