2017年11月30日

監修:小児外科専門医 小森 広嗣(小森こどもクリニック院長)/最終更新:2026年9月30日
この記事のポイント
・ 排便日記(排便チェック表)は、赤ちゃんから大きなお子さんまで、便秘の治療の大切な柱です
・ 記録から、今の治療が合っているか、次の段階に進めるかが見えてきます
・ 毎日の記録が同じようにそろってくるのは、リズムができてきた証です
「毎日の排便を記録してくださいと言われたけれど、何を書けばいいの?」「つけ続けて、何の役に立つの?」。便秘の治療を始めたご家族から、よくいただくご質問です。
排便日記(排便チェック表)とは — 治療の大切な柱
当院では、治療が必要な便秘と判断して排便の練習を始めたら、「排便日記」のシートをお渡しし、毎日記録をつけていただいています。赤ちゃんから大きなお子さんまで、とても大事な記録です。
排便日記が役に立つ3つの理由
・ 治療の方針を決める手がかりになる:外来のたびに記録を見て、薬や浣腸の量・ペースを調整します。1日の流れがそろった記録からは、とても多くのことが分かります
・ がんばりが目に見える:大きなお子さんにとっては、記録そのものが励みになります
・ 単調な毎日を支えてくれる:すぐに結果が見えない練習も、記録が積み重なることで続けやすくなります
何を記録する? — 排便日記の項目
1日の流れに沿って、次のことを記録していきます。
・ 薬:いつ、何を飲んだか
・ 食事の時間
・ うんちの様子:浣腸で出したか、自分で出したか/回数と時間(食事との関係)/量と硬さ
・ 出した場所:おむつか、トイレか
・ 出し方:すんなり出たか、時間がかかったか、痛がったか
うんちの硬さは、コロコロ・バナナ状・泥状など、見たままを書けば十分です。完璧でなくてかまいません。書き忘れた日があっても、次の日からまた続ければ大丈夫です。
理想の記録は? — 毎日がそろってくる「マンネリ」が合格のサイン
排便のペースが決まってくると、毎日一定のリズムで出すようになるので、毎日の記録がまったく同じようにそろってきます。
一見するとマンネリで単調な毎日に見えるため、「このままでいいのだろうか」とかえって不安になる方もいます。けれども、これは「とてもがんばっていますね」「うまくいっていますね」という状態です。記録がそろっているのは、リズムができている証。次の段階が見えてくるまで、淡々と続けていきましょう。
続けるコツ
・ 書く時間を、夕食のあと・寝る前など、1日のどこかに決めておく
・ 大きなお子さんは、自分でシールを貼るなど、楽しみながら一緒に
・ 気になったことは、欄の外に一言メモしておく(診察で役に立ちます)
よくあるご質問
Q. どのくらいの期間、つければいいですか?
治療のあいだは、続けていただくのが理想です。薬や浣腸を減らしていく時期にこそ、記録が大切な判断材料になります。やめどきは、診察で一緒に決めましょう。
Q. 書き忘れてしまう日があります。
大丈夫です。7〜8割つけられていれば、十分に役に立ちます。思い出したときに、分かる範囲で書いておいてください。
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「うちの子はどうだろう」と確かめてみたい方へ
「記録はつけているけれど、どう見ればいいのか分からない」「このまま続けていいのか迷う」ときは、記録をお持ちになってご相談ください。当院の便秘外来では、小児外科専門医が、排便日記とエコーでの直腸の様子を合わせて見ながら、今の治療が合っているか、次の段階に進めるかを一緒に判断します。遠方の方の受診の窓口も、下のページにまとめています。
ご予約は、当院ホームページの予約システム(デジスマ診療アプリ)から承っています。
すでに通院中の方へ:排便日記は、診察のたびにお持ちください。うまくいかなかった日の記録こそ、治療を合わせるいちばんの手がかりです。
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小児外科医 小森広嗣🩺栄養×お腹 @KomoriKodomoCL
この記事の執筆・監修者
小森こどもクリニック 院長 小森 広嗣(こもり こうじ)
小児外科専門医・指導医、医学博士。慶應義塾大学医学部卒業後、東京都立小児総合医療センター外科医長などを経て、小森こどもクリニックを開院。小児外科の出身として、いまは地域の中で、お腹と栄養の外来を深く追求している。
「成長の感動や喜びをお子さん・ご家族と分かち合い、楽しく安心して子育てができる社会を創る」ことを自身のビジョンとし、診療と情報発信の両輪で活動している。
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▶ 取材・講演のお問い合わせ:press@komori-kodomo.com