小学校入学前には、必要な予防接種を済ませ、感染予防を確実にして、入学を迎えましょう。

 

🔹小学校入学前のお子さん、MRワクチンの接種はお済みでしょうか？

 

小学校入学前の3月末までに接種を受けましょう！！（MRワクチンが公費（無料）で受けられなくなります）

 

集団生活が本格化する前に、MRワクチン（麻しん・風しん）をもう１回接種しておく必要があります。

 

麻しん、風しんはワクチン接種による予防がとても大切な病気です。

 

MR（麻しん・風しん）ワクチンは、１回目の接種から期間が空いているため、接種忘れも多いワクチンの一つです。

 

入学前のチェックリストの一つとして母子手帳の確認をしておきましょう。

 

🔹MRワクチンは公費（無料）で受けられます

 

MRワクチンの第Ⅱ期（２回目）を定期接種（無料）で受けられるのは、小学校入学の前年１年間です。

小学生に入学してからでは、無料で受けられなくなります！！

 

MR（麻しん・風しん）ワクチンは、第I期（1歳～2歳までの）１年間と、第II期（小学校入学前の１年間）の計２回接種が必要なワクチンです。

 

体調不良や忘れてしまったなどの理由で、決められた１年間に接種できなかった場合は、定期接種（無料）の扱いとならず、任意接種（有料）となってしまいますのでご注意下さい。

 

🔹おたふくかぜワクチンも一緒にすませておきましょう

 

おたふくかぜワクチンも、MRと同様に、２回目の接種を忘れていらっしゃる方をお見受けします。

 

おたふくかぜワクチンは任意（自費）です。

 

しかし、おたふく風邪にかかると難聴（耳が聞こえない）、不妊になるリスクがありますが、予防接種を受けることで、これら重大な合併症が防げるため、おたふくかぜワクチンによる恩恵は大きいです。

 

近年の報告では、お子さんのおたふく難聴のみならず、お父さん、お母さんが難聴になるCaseが増えてきているという報告があります。

 

２回目のおたふくかぜワクチンの接種がまだでしたら、MRワクチンの接種の時に一緒に、おたふくかぜワクチンも同時に接種ができますので、セットで受けていただくと効率的です。

 

🔹ワクチンで予防が大切、コロナ禍だからこそワクチンで予防できる病気は積極的に予防しておきましょう

 

MRワクチン、おたふくかぜワクチンも１回の接種では免疫が不十分なことがありますが、２回接種するとほとんどの人がこれらの病気にかからなくなり、またかかったとしても軽い症状ですむことがわかっています。

 

コロナ禍ではありますが、小児科では、その他の感染症の予防もとても大切ですので、推奨されているワクチンは時期がきたら積極的に接種を受けていただくことをおすすめしています。

 

※（参照）コロナ禍におけるワクチン、健診の考え方

当院では母子手帳のチェックもしていますので、重要なワクチンの接種忘れがないかどうかわらない方も遠慮なくお尋ね下さい。

 

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小森　広嗣
小森こどもクリニック院長
日本小児外科学会　小児外科専門医

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