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「検査では異常がないと言われた。でも、この子は明らかにしんどそうなんです。」
当院の栄養外来には、こうしたお悩みを抱えたご家族が多くいらっしゃいます。
当院では、お子様の原因不明の不調に対し、栄養の観点からアプローチする「分子栄養学」を取り入れています。これは、薬で症状を一時的に抑えるのではなく、一人ひとりの体の状態に合わせて食事や栄養素を最適化し、細胞レベルから健やかな状態を目指す医学的アプローチです。
お子様の不調とご家族の体調は、根っこでつながっていることが少なくありません。当院の栄養外来では、お子様だけでなく保護者の方ご自身の不調もお気軽にご相談ください。ご家族の健康をまるごと支えること——それが、私たちの栄養外来の大切な使命です。
▼まず基本的なことから知りたい方はこちら
「分子栄養学について初めて知った」「まずは保険診療でのアプローチを知りたい」という方は、先にこちらの入門ページをお読みください。
このページでは、入門ページをお読みいただいた方や、具体的な治療の進め方・検査内容・費用について知りたい方に向けて、詳しくご案内いたします。
当院の栄養外来では、何らかの症状やお悩みをお持ちの方を対象に、まず保険診療で病気のスクリーニングを行うことから始めます。症状について詳しくお話を伺い、一般的な病気が隠れていないかを含めて慎重に診察し、必要に応じて血液検査で栄養状態の評価・判定も行います。
その後の治療ステップは、お一人おひとりの症状や診断内容によって異なります。
症状や病名に応じて、医師によるカウンセリング・食事指導・生活指導を保険診療の中で継続できる場合があります。近年の小児科医療でも、栄養面からのアプローチは保険診療の枠内で対応しやすい方向に進んでおり、当院でもこの流れを積極的に取り入れています。
一方、保険の対象とならない純粋な栄養相談や健康増進を目的としたカウンセリング、約60項目にわたる詳細な栄養解析検査、医療用サプリメントのご提案などは、自費診療としてご用意しております。
つまり、当院の栄養外来には2つの階層があります。
【土台】保険診療
病気のスクリーニング、医師の診察・カウンセリング、食事指導・生活指導
【応用】自費診療
詳細な栄養解析検査(約60項目)、医療用サプリメント、栄養相談・健康相談
どこまでが保険診療で対応でき、どこからが自費診療となるかは、お一人おひとりの症状や診断によって異なります。まずは保険診療の範囲内で始められますので、費用面でもご安心ください。診察の中で丁寧にご説明し、ご納得いただいた上で進めてまいります。
当院の栄養療法は【完全予約制】です。初めての方にも安心してお越しいただけるよう、一つひとつ丁寧に進めてまいります。
1. ご予約
まずはお電話にてお問い合わせください。当日の流れや持ち物について、スタッフが詳しくご説明いたします。
※栄養外来は、まず保険診療での診察から始まりますのでご安心ください。
※初診時に血液検査を行います。成人の方は検査前8時間の絶食にご協力ください(15歳以下のお子様は食事制限不要です)。
2. 初診・問診
専用の問診票にご記入いただき、お悩みの症状、普段の食生活やライフスタイルについて詳しくお聞かせいただきます。「些細なこと」と思われることが、実は重要な手がかりになることも少なくありません。気になることは何でもお伝えください。
3. 血液検査(詳細な栄養解析)
約60項目にわたる詳細な血液検査データを、分子栄養学の視点で専門的に解析します。これにより、一般的な健康診断では見逃されがちなタンパク質、鉄、亜鉛、ビタミンB群などの過不足——たとえば「かくれ貧血」のような状態——を正確に評価します。
☑️通常の健康診断との違い
通常の健康診断は、肝機能や腎機能といった臓器の「病気」を見つけることが主な目的です。一方、当院の栄養解析は、体の機能を分子レベルで評価し、「不調の根本原因」を探ることを目的としています。同じ血液検査でも「読み方」がまったく異なるのです。
4. 結果説明・治療方針の決定
血液検査の客観的データに基づき作成した「栄養解析レポート」をもとに、医師が現在の栄養状態を分かりやすくご説明します。その上で、お子様一人ひとりの体の状態とライフスタイルに合わせた食事プラン、最適な医療用サプリメントをご提案いたします。
日々の食事の工夫や生活習慣の見直しについては、オーソモレキュラー・ニュートリション・エキスパート(ONE)認定の栄養カウンセラーが、ご家庭で無理なく続けられる形で具体的にサポートいたします。
5. 再検査・カウンセリング(3〜4ヶ月後)
治療開始後の体調変化やお悩みを、医師と栄養カウンセラーが一緒に伺い、必要に応じてプランを調整します。栄養療法の効果を客観的に確認するため、初回検査から3ヶ月後の再検査をおすすめしています。数値の変化とお子様の体調の変化を合わせて評価することで、次のステップをより的確に判断できます。
栄養外来の初回診察は、保険診療で行います。病気のスクリーニングや医師の診察・カウンセリング、食事指導・生活指導は、保険診療の範囲で対応します。
お子様の場合、多くの自治体で医療費助成制度があり、自己負担は無料〜数百円程度です(助成の内容はお住まいの地域により異なります)。保護者の方が受診される場合は、通常の3割負担となります。
保険診療の範囲を超えた、より詳細な検査やサプリメントのご提案をご希望の場合は、以下の自費診療メニューをご用意しております。
✔️栄養外来 診察料(自費)
医師の診察:10分 3,300円(税込)
栄養カウンセラー:10分 1,100円(税込)
※純粋な栄養相談や健康相談など、保険適用外の診察に適用されます。
※栄養カウンセラーは、オーソモレキュラー・ニュートリション・エキスパート(ONE)認定の専門スタッフが担当します。
✔️基本検査(初回):22,000円(税込)
含まれる内容:血液検査(約60項目)、栄養解析・サプリメント提案、お食事ガイド、結果説明カウンセリング
✔️再検査:19,800円(税込)
※結果説明カウンセリングは含まれません。治療経過の確認におすすめです。
✔️医療用サプリメント:月々 約2,000円~30,000円
※症状や検査結果、ご予算に応じて必要なものを個別にご提案します。
※サプリメントは、医薬品レベルの品質管理基準(GMP)を満たした医療機関専用品のみを使用します。
※初回の診察(スクリーニング)は保険診療です。その後の治療ステップにおいて、保険診療で継続できる範囲と自費診療が必要な範囲は、症状や診断内容によって一人ひとり異なります。「まずは保険の範囲で」というご希望も承りますので、診察の中でお気軽にご相談ください。
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院長 小森 広嗣(小児外科専門医・医学博士)
小児外科専門医として25年以上にわたり子どもたちの消化管を診てきた「お腹の専門家」です。腸の構造と機能を熟知した外科医の視点と、分子栄養学の知見を融合させた栄養療法を実践しています。「吸収の場である腸」と「材料となる栄養」の両面からアプローチできること——これが当院の栄養外来の最大の特徴です。
栄養カウンセラー(ONE認定)
オーソモレキュラー・ニュートリション・エキスパート(ONE)認定の栄養カウンセラーが、食事の工夫や生活習慣の見直しを一緒に考えます。自身も3児の母として栄養療法で子どもの成長を支えてきた経験を持ち、保護者の方の目線に立った実践的なアドバイスが持ち味です。お子様だけでなく、保護者の方の栄養状態にも目を配りながら、ご家族全体をサポートいたします。
小児外科医として体の構造と向き合い続ける中で、「病気を治すこと」と「真に健康であること」の間にあるギャップをずっと感じていました。風邪を繰り返すのは「体質」、朝起きられないのは「怠け」と片付けられがちな不調。このもどかしさを埋めてくれたのが、栄養学という視点でした。
腸を熟知した外科医の目と、分子栄養学の知見。この二つを重ねることで、お子様とご家族の体の土台を根本から見直すお手伝いができると確信しています。
お子様とご家族の「なぜ?」に、医学的根拠をもって答えを出すこと。そして、体の土台から整えることで、本来の輝きを取り戻すお手伝いをすること——それが、私たちが栄養療法を通じて目指していることです。
この治療を通じて得られる健康は、お子様とご家族にとって未来への財産になると信じています。
ご提案できる検査・治療は今後も拡充してまいります。最新情報は当ページにてお知らせいたします。
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小森こどもクリニック 院長 小森 広嗣(こもり こうじ)
慶應義塾大学医学部卒。都立小児総合医療センター外科医長などを経て小森こどもクリニックを開院。
小児科医・小児外科専門医として数多くのおなか(消化管)の手術や治療に携わり、「こどものお腹のスペシャリスト」として消化管の構造と機能に精通する。
自身や家族の不調が栄養療法で改善した手応えから、「西洋医学だけでは届かない不調」の解決策として「栄養」の重要性を確信。「吸収の場である腸」と「体の材料となる栄養」の両面から、標準治療と分子栄養学を柔軟に組み合わせ、その子の体の土台を根本から整える「統合的な医療」を実践している。日本小児外科学会認定専門医・指導医、医学博士。