【症状】
急な高熱、悪寒、頭痛、筋肉痛、全身倦怠感のほか、
咳、鼻水、咽頭痛、嘔吐、下痢などが出現します。
潜伏期間は1~3日間です。
発熱1日前から解熱後数日間は感染力があります。
【診断】
インフルエンザウイルスの迅速検査
鼻腔の奥に綿棒を入れ、ウイルス抗原の有無を調べます。
発症から検査までの時間が短いと、
インフルエンザであっても陰性になる可能性が高くなります。
周囲での流行、症状、検査などから総合的に診断します。
【治療】
通常、抗インフルエンザ薬を使わなくても、
自分の免疫の力により4~5日間程度で治ります。
抗インフルエンザ薬は、お子さんに重症化しやすい要素があり、
また抗インフルエンザ薬の有用性が高いと考えられる方に
投薬をおこないます。
また、症状やご家族の希望も考慮し、投薬の副反応をご理解、
ご了承いただいたうえで、抗インフルエンザ薬を処方します。
→抗インフルエンザ薬について(リンク)
【重症化しやすい要素】
重症化しやすい要素として、
小児では低年齢(5歳未満、特に2歳未満)、
基礎疾患の存在(慢性肺疾患、心疾患、腎疾患、血液疾患、
神経筋疾患、代謝疾患、免疫抑制状態など)、
アスピリン長期服用者などが挙げられています。
慶應義塾大学医学部卒業
小児外科学会専門医、小児外科指導医、医学博士
小森こどもクリニックでは、成長の感動や喜びをお子さん ご家族と分かち合い、楽しく安心して子育ができる社会を創ることをビジョンに活動しています。