🔹結核について
結核は、日本ではいまだに毎年2万を超える患者さんが発生しています。大人から子どもへ感染することも少なくありません。結核に対する抵抗力はお母さんからもらうことができませんので、生まれたばかりの赤ちゃんもかかる心配があります。
特に、乳児は結核に対する抵抗力が弱いのでひとたび感染すると、全身性の結核にかかったり、結核性髄膜炎になることもあります。重い後遺症を残す可能性がありますので、ワクチン接種で予防していくことが大切です。
🔹接種時期
生後1歳に達するまで(通常、生後5ヵ月から8ヵ月に達するまで)に接種します。
🔹接種を受けた当日の過ごし方
入浴は差し支えありません。
接種したところをこすったり、 ひっかいたりしないようにしましょう。
🔹BCG接種部の通常の経過
接種後10日~2週間くらいしてから針痕に一致してポツポツが現れます。徐々に反応が強くなり、1~2ヵ月で最も赤みが強くなり、その後3〜4ヵ月で瘢痕を残して治ります。
🔹コッホ現象がでた場合には医療機関を受診してください。
接種して数日以内(1~5日)に接種した部位の針痕が赤く腫れたり、膿(うみ)をもつような反応を起こすことがあります。
結核菌の感染を受けている可能性があることを示すもので、コッホ現象といいます。
多くのコッホ現象は「偽コッホ現象」と言われています。
BCGワクチン接種後の刺激で、接種部位が一時的に赤くなることがあります。その場合は、1-2日すれば赤みは落ち着きます。
しかし精密検査をして結核の治療が必要となればお薬を飲む治療が必要となります。
コッホ現象自体は有害な反応ではなく、救急外来を受診するような緊急性はありませんので、休日や夜間の場合は週明けに受診してください。
🔹BCG接種後の皮膚トラブルについての記事もお読みください。
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小森 広嗣
小森こどもクリニック院長
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慶應義塾大学医学部卒業
小児外科学会専門医、小児外科指導医、医学博士
小森こどもクリニックでは、成長の感動や喜びをお子さん ご家族と分かち合い、楽しく安心して子育ができる社会を創ることをビジョンに活動しています。