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ワクチン接種後の麻疹(はしか)の診断の難しさ。渡航歴や接触歴が大事です。

今年(2018年)3月に、沖縄県を旅行中の台湾からの旅行者が麻しんと診断され、それ以後接触のあった人たちが発症伝播し、現在は都内でも発症者がでている状況です。当院(国分寺)の近くでは、小平で1名、町田で2名の報告があります(東京都感染情報はリンクHPで確認できます)。

麻しんはワクチン接種が唯一の予防法です。
ただし、ワクチン接種を受けていても「麻しん」にかかってしまうことはあります。そして、ワクチンの未接種者と比べると、症状は軽くすむことも多く、発疹が目立たないなど、視診での診断が困難になります。

本人は軽く済んだとしてもワクチン未接種者にうつしてしまうと「重症の麻しん」として発症する可能性もあり渡航歴などから感染が疑わしい場合には早めに医療機関への受診が望まれます

経過が典型的でなく、例えば、発疹は典型的には「顔から始まり、体幹へと全身に広がって」いきますが、ワクチンを接種している場合には「体幹部だけにしか見られない」など一定の傾向がなく、視診でその場で診断をすることは難しいのです

風邪症状、熱、発疹がでてきて、経過や発疹だけで判断がつかない場合
診断への大事な手がかりは、「接触歴」「渡航歴」です。
早急に医療機関の受診をお願いします。当院からは検査の出来る施設へご紹介し、精密検査(PCR法など)で確定していくことが必要となります。

院長 小森 広嗣
記事監修
院長 小森 広嗣
(こもり こうじ)

慶應義塾大学医学部卒業
小児外科学会専門医、小児外科指導医、医学博士

小森こどもクリニックでは、成長の感動や喜びをお子さん ご家族と分かち合い、楽しく安心して子育ができる社会を創ることをビジョンに活動しています。

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