赤ちゃんが発熱する原因は、体の中に病原体が入ってきたとき、それら病原体と戦い、体を守るために熱を出しています
病原体は熱に弱いので、病原体の増殖を抑える役目もあり、また病原体と戦ってくれる白血球が働きやすい環境にしてくれています。
熱が高いとお子さんしんどいですが、病原菌やウイルスも大変苦しいのです。
お子さんが元気で、食事や水分がとれているのであれば、仮に39度以上の発熱であっても、解熱剤を使用する必要はありません。病気がよくなれば自然に熱は下がります。
まずは、ゆっくり休ませてあげたり水分を上手に取らせてあげたりすることが大事です。ただし、お熱に弱いお子さんもいて、熱が出ると寝られなくなったりお水が飲めなくなったりする方もいます。解熱剤はそんなお子さんが、寝れるようにしてあげたり、食事摂取が少しでもすすむように、お手伝いをするお薬だと思ってください。
お熱が高いだけで、脳が駄目になってしまうことはありません。ただし、中には頭の中(脳)が好きな病原体がいて、病原体が脳で悪さをする場合が極まれにあるので注意は必要です。また、病原体以外の理由で出るお熱もあります。熱を出している、それぞれの原因によっていろいろなトラブルが起こることがあります。
お熱以外のお子さんの様子、例えば目線が合いにくい、変なことをお話しする、ぐったりしてきた、反応が乏しいなど今までのお熱の時にはあまり見たことのない様子が見られたら、速やかに病院を受診してください。
慶應義塾大学医学部卒業
小児外科学会専門医、小児外科指導医、医学博士
小森こどもクリニックでは、成長の感動や喜びをお子さん ご家族と分かち合い、楽しく安心して子育ができる社会を創ることをビジョンに活動しています。