2017年10月22日

便秘外来で、よくいただく質問の一つは、
「浣腸は癖になりますよね?」です。
答えは、「癖にはなりません」です。
便秘の状態では、何もしなければ自分では便が出せないですね。
そして、浣腸をしている間は排便されます。
でも、浣腸を止めると、とたんに便が出なくなります。
この事実はある意味、当然な事実ではありますが、、いつの間にか
「浣腸が止められない」から「浣腸が癖になってしまう」
そして、「ずっと浣腸を続けることになる気がして不安。。」
という考えにすり替わっているのではないでしょうか?
今日はこの部分の誤解を解いていきたいと思います。
グリセリン浣腸をする目的ですが、短期的な排便をするわけではなく、
長い排便トレーニングの一つとして継続することに意義があります。
具体的には、
★太くなった直腸を元に戻すことで、収縮力や感覚を獲得していくこと
★浣腸トレーニングにより、排便習慣=排便リズムを身に付けること
太くなった直腸は、うんちを貯める癖がついてしまっていますので、
そう簡単には元に戻ることはありません!
年単位をかけてでも、少しずつ直腸の収縮力や感覚を取り戻していく必要があります。
なので、ちょっと浣腸をし始めたくらいでは、本来の浣腸をする目標を達成していくことは難しいのです。
もう一つ大事なことは、
浣腸を使って、「排便」を繰り返すことで、
排便のリズムが作られていき、
いずれ、排便することが、無意識の習慣とすることを目指します。
浣腸によるトレーニングを行い、1.直腸の力や感覚を元に戻すこと、2.排便のリズムを作っていきましょう。時間はかかるものなので、焦らずに、じっくりと練習をしてきましょうね。
(練習の結果、浣腸をどうやって止めていくのか、は今後お話してきます。)
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小児外科医 小森広嗣🩺栄養×お腹 @KomoriKodomoCL
この記事の執筆・監修者
小森こどもクリニック 院長 小森 広嗣(こもり こうじ)
小児外科専門医・指導医、医学博士。慶應義塾大学医学部卒業後、東京都立小児総合医療センター外科医長などを経て、小森こどもクリニックを開院。小児外科の出身として、いまは地域の中で、お腹と栄養の外来を深く追求している。
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