2019年5月22日

便秘外来で、「私(親)も排便は1日おきで困っていないが、我が子も体質を引き継いているとしたら、毎日排便させる必要はないのでは?」。だから、「グリセリン浣腸を毎日まではする必要がないのでは?」「本人のペースがあると思うので1日おきでも十分な場合があるのではないか?」、という質問をいただきました。まだまだ先が見えない状況の中、しっかり取り組んでいただいているからこそ、湧き上がってくるお気持ちだと思います。ご質問ありがとうございました。実は複数のご家族から同時期にいただきましたので、記事に取り上げさせていただきました。
毎日のグリセリン浣腸を推奨する理由は、
・トイレトレーニングを順調に進めるため
・子どもの時からしっかりとした排便力を身につけて大人になってもらいたい
という目的があります。
その子にとっての、妥当な排便ペース、つまり、毎日がよいのか、1日おきでも十分なのかは、治療を始める時点では誰にもわからない、という前提があります。
「私がそうだから、この子もきっと1日おきだろう」という推測で、最初から練習量(=排便回数)を減らしてしまうのは、もったいない、と考えています。実際には、ご兄弟姉妹でも快便、便秘の違いは普通にありますし、食生活、環境因子、様々なので、一人一人違います。できれば毎日スッキリしたいです。
もしかしたら1日おきで大丈夫な子かもしれないのですが、せっかく練習していくなら、「まずは毎日出せる排便力」を身につけていくことを目標に、努力をしていくというスタンスのほうが、得られる成果が大きいと思います。できれば、毎日すんなり、しっかり、すっきり出せる力をつけて、自立してもらいたいのです。
「毎日排便できる力」がつくよう訓練をする、だから、「毎日のグリセリン浣腸」を行い「毎日出せる排便リズム」を身につけていくことが、「毎日のグリセリン浣腸」を推奨している理由です。
毎日練習するのと、3日おきに連取するのでは、3倍の練習量の違いが出ると言えます。
これからの長い人生において、しっかりとした排便力(すんなり、しっかり、すっきり出せる)を身につけて大人になっていただきたいと思っています。そのために、排便トレーニングを数年がかりで行う心づもりで行い、妥協せずにしっかり出せるようになるまで、一緒に練習をしていきましょうね。
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小児外科医 小森広嗣🩺栄養×お腹 @KomoriKodomoCL
この記事の執筆・監修者
小森こどもクリニック 院長 小森 広嗣(こもり こうじ)
小児外科専門医・指導医、医学博士。慶應義塾大学医学部卒業後、東京都立小児総合医療センター外科医長などを経て、小森こどもクリニックを開院。小児外科の出身として、いまは地域の中で、お腹と栄養の外来を深く追求している。
「成長の感動や喜びをお子さん・ご家族と分かち合い、楽しく安心して子育てができる社会を創る」ことを自身のビジョンとし、診療と情報発信の両輪で活動している。
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