
今回は、便秘改善に効果的な「行動認知療法(CBT)」についてお話しします。
便秘は、お腹が張る・スッキリしないといった不快感があっても、それが“普通”の状態だと思い込み、気づかぬうちに進行していることがあります。
特に小学生以上のお子さんの場合、便秘に自覚がなく、生活の質(QOL)が低下していても気づかないことが少なくありません。
ある日、腹痛や食欲低下、両親からの問いかけなどをきっかけに、実は便秘だったと判明するケースもあります。
しかし、こうしたお子さんは、自覚がないために「困っている」という意識が薄く、治療のモチベーションを持ちにくいことがあります。その結果、改善の方向性を決めるのが難しくなることも。
そこで、当院では、排便の快適さを評価する基準として「すんなり、しっかり、すっきり」の3Sを重視し、スムーズな排便リズムの確立を目指しています。
この目標を達成するための鍵となるのが、「行動認知療法」です。本記事では、行動認知療法の基本から実践方法、便秘専門外来でのケアについて詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてください。
行動認知療法(CBT:Cognitive Behavioral Therapy)は、考え方(認知)と行動のクセを見直し、良い習慣を身につける方法です。
例えば、
こうした行動や考え方のクセが、便秘を悪化させることがあります。
行動認知療法では、これを前向きな思考と適切な行動に変えていきます。
✅ 「トイレはリラックスできる場所」と考える
✅ 「出なくてもOK!習慣を続けることが大事」と意識する
✅ 「スッキリ出せた!」という成功体験を振り返る
このように、排便に対する考え方と行動を変えることで、無理なく自然な排便リズムを作ることを目指します。
小学生以上の子どもは、便秘があっても「これが普通」と思い込んでしまい、便秘を自覚していないことがよくあります。そのため、まずは「自分が便秘である」と気づくことが重要です。
カレンダーに記録することで、自分の排便リズムを可視化し、便秘を自覚しやすくなります。
便秘はデリケートな問題ですが、オープンに話せる環境を作ることで、排便に対する抵抗感が減り、意識が高まります。
「なんとなくスッキリしない…」と感じたときに、実際にどれくらい出たのかを意識することで、自分の排便リズムを理解しやすくなります。
便秘専門の外来では、行動認知療法を取り入れながら、一人ひとりに合った排便習慣の確立をサポートしています。
✅ 記録を振り返り、排便リズムを分析
– すんなり・しっかり・すっきりの3Sをチェック
✅ エコー検査で便の溜まり具合を確認
– 「本当に出せているか?」を視覚的に評価
✅ 定期的なフィードバックで改善をサポート
– 排便習慣を定着させるためのアドバイス
こうした継続的なチェックを行うことで、スムーズな排便リズムを身につけやすくなります。
便秘を改善するためには、排便への意識を変え、習慣化することが重要です。
行動認知療法を取り入れることで、無理なくスムーズな排便リズムを確立できます。また、当院では「すんなり、しっかり、すっきり」の3Sを基準に、正しい排便習慣をサポートしています。
「でも、実際にどうやって取り入れたらいいの?」と疑問に思う方もいるかもしれませんね。
次回の記事では、「行動認知療法を実践!便秘を改善する具体的なステップ」を詳しくご紹介します。
✅ 朝のトイレ習慣を作る方法
✅ リラックスして排便するためのコツ
✅ うまくいかないときの考え方
など、すぐに試せる実践的な内容をお届けしますので、お楽しみに!
💡 「すんなり、しっかり、すっきり」の3Sを目指し、快適な毎日を送りましょう!
当院の便秘外来では、お子さんの排便の個性や状況に合わせたアドバイスを行い、無理なく、確実にトイレトレーニングを進められるようサポートしています。
お困りごとや不安があれば、ご相談ください。一緒にお子さんの健康な排便習慣を育てていきましょう!
当院では便秘専門サイトでも情報を発信しています!
慶應義塾大学医学部卒業
小児外科学会専門医、小児外科指導医、医学博士
小森こどもクリニックでは、成長の感動や喜びをお子さん ご家族と分かち合い、楽しく安心して子育ができる社会を創ることをビジョンに活動しています。