東京都では、2025年1月8日にスギ花粉が過去最速で飛散を開始しました。
今年は飛散量も多いと予測されており、特にお子さんをお持ちのご家庭にとっては早めの対策が欠かせません。花粉症は、くしゃみや鼻水といった症状だけでなく、集中力の低下や睡眠不足など、生活に大きな影響を与えることがあります。
この記事では、当クリニックが考える「花粉症対策のポイント」をご紹介します。早めに適切な対策をとり、お子さんの快適な春を守りましょう!
花粉症の治療で特に重要なのが「初期療法」です。初期療法とは、花粉症の症状が出る前に治療を開始することで、症状を軽く抑え、少ない薬でコントロールする方法です。
症状が出てから治療を始める場合、悪化した状態を抑えるために多くの薬が必要になることがあります。しかし、初期療法なら身体への負担を軽減しながら、症状を安定させることができます。
特に今年は飛散量が多いと予測されているため、毎年つらい症状に悩まされている方は早めの治療開始をおすすめします。「まだ症状が出ていないから大丈夫」と思わず、早めに医師に相談することが大切です。
初期療法では、飲み薬だけでなく、目薬や点鼻薬を併用することも効果的です。これらを予防的に使うことで、花粉症の症状を抑える効果が高まります。
症状がひどい場合は、医師と相談の上、複数の治療法を組み合わせて取り組むことをおすすめします。
また、家庭でもできる花粉対策を取り入れることが大切です。
具体的には、
– 外出時はマスクやメガネを着用する
– 帰宅後は衣服や髪についた花粉をよく払い落とす
– 室内の換気時に花粉フィルターを活用する
– 洗濯物を外に干すのを避ける
これらの工夫を実践しながら医師の治療を受けることで、より快適に春を過ごすことができます。
花粉症は、目のかゆみや鼻水・くしゃみといったわかりやすい症状だけでなく、実は知らないうちに生活の質(QOL: Quality of Life)を損なっている可能性があります。
たとえば、次のような場面で「気づかないうちに花粉症が影響していること」があります
– 集中力の低下:学校の授業中、鼻づまりや目のかゆみが気になり、勉強に集中できなくなる。
– 睡眠の質の低下:鼻づまりで呼吸がしづらく、夜ぐっすり眠れない。これが朝の疲れやだるさにつながる。
– イライラや不機嫌:身体が常に不快な状態でストレスがたまり、結果的に癇癪や不機嫌さを引き起こすことがある。
これらの影響は、特に子どもの場合、本人が気づきにくいことが多いです。「ただ勉強に集中できない」「いつも眠そう」「最近なんだか機嫌が悪い」などの様子が見られる場合、実はその原因が花粉症かもしれません。
花粉症を適切に治療することで、これらの「気づかない影響」を解消し、子どもたちがより快適な毎日を送れるようになります。
例えば、
– 夜しっかり眠ることで朝の目覚めが良くなる
– 勉強や遊びに集中できるようになる
– 周囲とのコミュニケーションが円滑になる
当院では、お子さん一人ひとりの症状や生活に合わせた治療法を提案しています。「鼻水や目のかゆみを抑えるだけでなく、生活全体を快適にする」ことが私たちの治療のゴールです。
2025年のスギ花粉は、飛散開始が例年より早く、飛散量も多いと予測されています。
「今年はまだ症状が出ていないから大丈夫」と思わず、早めの治療を検討することが重要です。症状が軽いうちに治療を始めることで、より少ない薬で効果的に症状をコントロールできます。
お子さんの症状が気になる方や、予防的な治療を始めたい方は、当院に護送さんください。早めの対策を始め、快適な春を迎えましょう!
慶應義塾大学医学部卒業
小児外科学会専門医、小児外科指導医、医学博士
小森こどもクリニックでは、成長の感動や喜びをお子さん ご家族と分かち合い、楽しく安心して子育ができる社会を創ることをビジョンに活動しています。