2019年10月14日

便秘の治療において、「もともと便が固い。だから便秘になるので、水分を飲ませて柔らかくしたい。でも、なかなか水分をとってくれない。どうしたらいいでしょうか?」という質問をよくいただきます。
無理してまで水分摂取をさせる必要はないと考えています。バランスよく無理のない範囲で水分摂取も心がける、くらいが現実的だと思います。
便の硬さは、非常に硬いお子さんから、2,3歳時でも柔らかいお子さんまで、個人差が大きいです。やはり、食生活や体質、水分摂取、体調など色々関連しているのですね。
排便においては、便が硬くても、問題なく出せているお子さんから、便がゆるくても便秘であるお子さんまで、幅広くいらっしゃいます。そして、便の量が多くて出せない便秘、硬くて出せない便秘、までお子さんによって随分違います。
便の硬さは、体質でもあり変えられない個人差でもありますので、便が硬いなりに、量が多いなりに、便がゆるいなりに「出し切れる力をつけること」が排便の練習目標です。
例えば、硬くて出せないお子さんで、痛みが強くて出し方をこらえてしまう癖が強くなり便秘になる場合には、便が硬いのは体質なので、硬い状態のまま(体質は治せないという考え)、浣腸により出し方を習得するほうが根本的である場合もありますし、緩下剤で便を柔らかくしてあげるだけで、出し方のコツがわかり、その後便が硬くなっても出し続けられる場合もあります。目標設定や状態によりケースバイケースです。
本人が現状持っている排便力(特に排便力がとても弱い場合は時間がかかります)、硬さ(柔らかさ)、量の多さ(少なさ)の組み合わせに応じた便秘があり、それに合わせて治療内容を調整し、例えば「硬いなりに自力でしっかり出せる力を身につける」ことを目標に練習を継続していく考え方が必要であることを知っていただけましたら幸いです。
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(リアルな写真ですみません。)
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小児外科医 小森広嗣🩺栄養×お腹 @KomoriKodomoCL
この記事の執筆・監修者
小森こどもクリニック 院長 小森 広嗣(こもり こうじ)
小児外科専門医・指導医、医学博士。慶應義塾大学医学部卒業後、東京都立小児総合医療センター外科医長などを経て、小森こどもクリニックを開院。小児外科の出身として、いまは地域の中で、お腹と栄養の外来を深く追求している。
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