2026年6月17日

小森こどもクリニックは、開院から8年を迎えました。
この8年間、地域の小児医療に携わりながら、たくさんの子どもたちとご家族と共に歩んでまいりました。発熱や咳、腹痛、便秘、栄養、発達、子育ての悩みなど、日々さまざまなご相談をいただき、その一つひとつに向き合ってきた時間を、今あらためて大変感慨深く感じています。
これまで当院を支えてくださった皆さまに、心より感謝申し上げます。
この度、当院のホームページを大幅にリニューアルいたしました。今回は、このリニューアルに込めた思いと、これからの小森こどもクリニックが目指す医療についてお話しさせてください。

これまでの経験を踏まえて、より深い医療へ
これまでの診療を通じて、私たちはあらためて感じてきました。 子どもの不調は、表面に出ている症状だけでは語れないことがあります。
便秘、腹痛、疲れやすさ、朝起きられない、食が細い、集中しにくい、機嫌が不安定。 一つひとつは別々の症状に見えても、その背景には、お腹の状態、栄養、睡眠、生活リズム、身体の使い方、家庭環境など、さまざまな要素が関係していることがあります。
新しいホームページの「院長挨拶」にも、このような思いを綴りました。
「なぜ、この子はなかなか良くならないのだろう」 長年の診療の中で、私はそう問い続けてきました。症状の表面だけを見ていては、本当のことは見えてこない。その子の生活習慣、食事、家族のこと、心の状態——目に見えない背景に、何か大切なことが隠れていることが多いのです。 だから私は、「正しい診断をつけて薬を出す」だけでなく、「本当の悩みの根っこを一緒に探す医師でありたい」と思っています。
私たちは、そうした不調を単に「薬を出して終わり」にするのではなく、
・ なぜその状態が起きているのか
・ 子どもの体は、今どのようなサインを出しているのか
・ どうすれば本来の力を発揮しやすくなるのか
という視点から、より深く見ていきたいと考えています。 そのため、当院ではこれからさらに、お腹と栄養を軸に、子どもの本来の力を引き出す医療へと歩みを進めてまいります。
診察室の中だけでは解決しない悩みに、仕組みの力で応える
この数年、当院では診療システムや予約の流れ、問診、情報提供の方法などを大きく見直してきました。
その過程で、一部の患者さんには分かりにくさやご不便をおかけした時期もあったと思います。 それでも、限られた診療時間の中で、より必要な方に、より深い医療を届けていくためには、診療の仕組みそのものを整えていく必要があると考えてきました。
食事、睡眠、排便、運動、生活リズム、親子の関わり。 こうした日々の積み重ねが、子どもの体と心の土台を作っていきます。しかし、子どもの体を整えていくためには、診察室での短い説明だけでは十分ではありません。
私たちは、「診察室の中だけではどうしても解決しない悩みを、何か仕組みの力を使ってサポートできないか」ということを、ものすごく意識してやってきました。
診察前から必要な情報をお届けし、診察後にもご家庭で振り返りや実践ができるような仕組みを作っていきたい。 そのために、ホームページ、ブログ、動画、LINE、問診、説明資料などを活用しながら、診療と日常生活がつながるようなサポート体制を整えているところです。
子育てのリアルな声は、ポッドキャストでも
情報発信の一環として、当院の栄養カウンセラーによるリアルな子育ての声を届けるポッドキャスト(音声配信)も行っています。
子育ては、なかなかハードで孤独な時間が続くこともあります。そんなお父さんお母さん方にとって、少しでも心が軽くなったり、日々のヒントになったりすれば、とても嬉しく思います。
ブログ記事や解説動画、そして音声配信を通じて、ご家庭で何度も見返し、少しずつ実践できるような形を目指しています。
・ 診察前に理解を深める。
・ 診察室で大切なことを確認する。
・ 診察後に家庭で復習し、実践する。
そのような流れを作ることで、限られた診療時間の中でも、より本質的な医療に近づけていきたいと考えています。
これからの小森こどもクリニック
もちろん、すべてが最初から完璧に整うわけではありません。 診療時間には限りがあり、現在の医療制度の中でできることにも制限があります。一人ひとりに十分な時間を取りたいという思いがあっても、現実にはもどかしさを感じる場面も少なくありません。
しかし、制限があるからこそ、できない理由を並べるのではなく、その中で何ができるのかを考え、試行錯誤を重ねてきました。
もちろん、同時進行でこれまで通り、地域の子どもたちの一般的な小児診療にもしっかり向き合っていきたいと思っています。限られた時間の中で、少しずつ診療の比率は変えていくことになりますが、
これからの小森こどもクリニックは、より明確に、
✔ お腹と栄養を大切にする子どもの専門クリニック
✔ 子どもの体の土台を整えるクリニック
✔ 子どもが本来持っている力を発揮できるよう支えるクリニック
として、専門性を深めていきたいと考えています。
便秘や腹痛、栄養の問題は、単なる一つの症状ではありません。 子どもの元気、成長、集中力、機嫌、生活の質と深くつながっていることがあります。 私たちは、そうしたつながりを大切にしながら、子どもたちとご家族にとって、本当に役立つ医療を届けていきたいと思っています。
ここで、一緒に咲こう
開院から8年。 多くの子どもたちとご家族に出会い、学び、支えられながら、ここまで歩んできました。
これから小森こどもクリニックは、これまでの経験を土台に、次のステージへ進みます。 新しいホームページの挨拶は、この言葉で結んでいます。
私のクリニックの合言葉があります。 「ここで、一緒に咲こう」 スタッフに向けた言葉です。しかし同時に、ここを訪れてくださるお子さんやご家族への思いでもあります。 お子さんにはそれぞれの個性と可能性があります。成長の速度も、必要な栄養も、向き合い方も、みんな違う。どこか別の場所に答えがあるのではなく、「今、ここ」で一緒に考え、動き、育っていける場所でありたい。
お腹と栄養から、子どもの本来の力を引き出す。 診察室だけでなく、家庭での実践まで支える。 表面的な症状だけでなく、その背景にある体の土台を一緒に見つめる。
そのような医療を、これからも少しずつ形にしていきます。 まだ試行錯誤の途中ではありますが、当院の新しい取り組みを温かく見守っていただけましたら幸いです。
新しくなったホームページも、ぜひご覧ください。 今後とも、小森こどもクリニックをどうぞよろしくお願いいたします。
各専門サイトのご案内
当院が大切にしている「お腹」と「栄養」の考え方について、より詳しく知りたい方は各専門サイトもご覧ください。
小森こどもクリニック 栄養外来
こどもの便秘専門外来 特設サイト
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小森広嗣|こどもの栄養とお腹の専門医🌱 @KomoriKodomoCL
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この記事の執筆・監修者
小森こどもクリニック 院長 小森 広嗣(こもり こうじ)
小児外科専門医・指導医、医学博士。慶應義塾大学医学部卒業後、東京都立小児総合医療センター外科医長などを経て、小森こどもクリニックを開院。年間5,000組以上のお子さんとご家族の便秘治療に携わる。腸の「構造(小児外科)」と「機能(栄養療法)」の両面からアプローチする独自の診療スタイルで、重症・難治性の便秘にも対応。便秘治療に関する書籍を2026年刊行予定。
「成長の感動や喜びをお子さん・ご家族と分かち合い、楽しく安心して子育てができる社会を創る」ことを自身のビジョンとし、診療と情報発信の両輪で活動している。