今年3月の沖縄での麻しん発生の影響を受け、麻しんワクチン接種を希望される方のお問い合わせが増えております。当院での麻疹ワクチン接種の考え方をお伝えいたします。
国立感染症研究所からは麻疹ワクチンの接種の考え方の指針(2018/4/17)が出ておりますので、当院も原則は本指針に従って対応をしております(→リンク参照)。
★定期予防接種の対象の方(1歳児および年長児)は優先的に接種をしております。
★定期接種対象者以外の適応は、リスクが高いと判断される場合には、ご相談をさせていただき接種を行っております。
◆比較的多いお問い合わせは以下の通りです◆
★0歳児のお子さんで未接種の場合
生後6か月から任意接種は可能ですが、利点・欠点のバランスをご相談の上接種を行っております。任意接種を受けられた場合でも、定期接種の2回は通常通り受けていただきます。
★ご家族に抗体価の低い妊婦さんがいらっしゃる場合
妊婦さんのご家族(お父さまとお子さん)への接種をこれまでのワクチン接種歴を確認させていただき接種を行っています。
★1歳以上、1回目のMRワクチンの接種すみだが、2回目がすんでいない場合
1回接種により本人の重症化の予防はされていると考えますが、流行地へ行かれる場合には、麻しん発症のリスクはあります。ご家族に未接種・接種不適当者や妊婦さん(抗体価が低い)がいらっしゃる場合にはご相談の上接種を行っております。
<定期接種対象者以外(抜粋)(リンク参照)>
・1か月以内に海外旅行・国内旅行を予定している者(可能な限り 2週間以上前に接種を済ませる。旅行直前に接種する場合は、接種後 5~14 日の体調変化に注意が必要)
・医療関係者(救急隊員、事務職員等を含む)
・保育関係者
・教育関係者
・不特定多数の人と接触する職業に従事する人
・近隣で麻疹患者の発生が認められる、生後 6-11 か月児(緊急避難的な場合に限る)
・0歳児の家族
・麻疹抗体価陰性あるいは低抗体価の妊婦の家族
・麻疹抗体価陰性あるいは低抗体価の麻疹含有ワクチン接種不適当者の家族
・2歳以上、第2期定期接種対象期間に至る前の幼児で、麻疹含有ワクチン未接種あるいは接種歴不明者
・小、中、高、大学、専門学校生等で、麻疹含有ワクチン未接種あるいは1 回接種あるいは接種歴不明者
慶應義塾大学医学部卒業
小児外科学会専門医、小児外科指導医、医学博士
小森こどもクリニックでは、成長の感動や喜びをお子さん ご家族と分かち合い、楽しく安心して子育ができる社会を創ることをビジョンに活動しています。