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予防接種:不活化ポリオワクチン(IPV)は5回目接種(任意)が可能です。

★不活化ポリオワクチン接種の現状

不活化ポリオワクチン(IPV)は、現在4種混合ワクチン(DPT-IPV)に含まれており、定期接種で4回まで行われています。
・しかし、接種から時間が経つと、抗体価が徐々に低下し、再びポリオの発症のリスクにさらされます。
この抗体価は、「5回目接種」により低下した抗体価が、再び上昇し、高く維持することができます。
・実は、欧米諸国の多くでは、5〜6回接種が標準となっており、小学校入学前に追加接種がされています。
日本では、公費(定期)で受けられるのが4回までが現状ですが、任意(自費)であれば、5回目の接種を受けることができます
・現状では費用の負担がありますが、より長い期間でポリオ感染を予防するためには、追加接種をすることは意義があると考えられます。
2018年8月1日「日本小児科学会が推奨する予防接種スケジュールの変更点」学童期以降のポリオに対する抗体の維持のために5日目の追加接種の推奨とされました。

★不活化ワクチン(5回目)接種の時期
◎定期接種(合計4回)
・0歳児に初回免疫3回
・1歳過ぎて追加免疫
◎任意接種(5回目の追加免疫)
就学前、4から6歳での追加接種(5回目)が推奨されています
就学前の年長児で、「MRワクチン」や「おたふくかぜワクチン(任意)」と同時に受けていただく方法がおすすめとなります。

★ポリオには有効な治療法がなく、ワクチン接種が唯一の予防法です。
・小児での発生が多く「小児まひ」とも呼ばれますが、成人でもかかります
成人がポリオに感染すると、症状が重篤となり麻痺をおこす確率は高くなるといわれています。
・多くはかかっても無症状か、かぜに似た症状だけですむ場合がほとんです。
・しかし、重症な場合には、手足の「まひ」などを引き起こし、「まひ」は後遺症として残り、治りません
海外では依然として、ポリオの報告があり、日本国内にポリオウイルスが持ち込まれるリスクがあるといえます。

★不活化ポリオワクチン接種(任意)のご希望の方へ

当院にて不活化ポリオ単独での予防接種をご希望される場合には、お電話の予約で承っております。

当院ホームページへはこちらよりお願いいたします。

 

院長 小森 広嗣
記事監修
院長 小森 広嗣
(こもり こうじ)

慶應義塾大学医学部卒業
小児外科学会専門医、小児外科指導医、医学博士

小森こどもクリニックでは、成長の感動や喜びをお子さん ご家族と分かち合い、楽しく安心して子育ができる社会を創ることをビジョンに活動しています。

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