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新生児・乳児の外科疾患:舌小体短縮症(ぜつしょうたいたんしゅくしょう)の外来治療の流れ


舌小体短縮症(ぜつしょうたい短縮症)について

舌小帯とは、舌の裏側についている膜(ヒダ、水かき)のことをいいます。この膜(ヒダ、水かき)が生まれつき、舌の先端に近いところまでついていることがあり、このヒダにより舌の動きが制限されます。このような状態を舌小帯短縮症(ぜつしょうたいたんしゅくしょう)といいます。舌を前の方に突き出すとき、舌の先端にくびれができ、ハート型またはW字型の舌になります乳児の1~3%くらいに見られ、男児に多いといわれています。

【症状】
・舌が前に出ないので、哺乳が下手、場合によっては体重が増えない場合があります。
発音障害のリスクがあります。
舌の動きが悪いことで、 舌が動きにくい状態がつづき、舌の筋力の発達が弱くなる可能性があります。正しい発音をするのに必要な舌の動きが経験できないことにより、発音機能が育たず、滑舌が悪い、早口が苦手、舌が疲れる、というリスクがあります。タ行、サ行、ラ行の発音がうまくいかなくなるといわれています。
美容上の問題があります。「あかんべー」がうまくできない

【治療適応】
多くの場合、無治療で問題ないのですが、ヒダの状態が強い場合には、哺乳力が弱く、体重増加が悪くなる場合があります。このような場合には、できるだけ早期(新生児、乳児期)に治療(ヒダの切開)することで、改善が期待できます。

【治療年齢】
当院は外来治療(局所麻酔)ができるお子さんを対象に治療を行っています。具体的には、乳児期(歯が生える生後6、7ヶ月くらいまでが理想です、1歳まで)までが対象となります。当日に外来で治療を行いますので、治療の負担が少なくすみます。

【治療】
・切除は消毒、切除に1分、止血で2,3分ほどで終わります。
・膜の中央部、もっとも薄い部分を確認し、ハサミで切開します。奥に行くに従って太くなっていくので、薄く透けた部分のみ切開します。
・止血が確認できたら、哺乳確認をして、問題なければ帰宅となります。

【当院の考え方】
・最近の考え方としては、 多くの小児科医の意見としては、切らなくて良いという考え方が多いのは事実です。しかし、適応があるお子さんは、新生児・乳児までの早い時期にできるだけ切開することにしています。
切開することにより、舌をしっかり出せるようにしておくことは意義があると考えています。ある程度飲めているお子さんでも、”もっと”上手に飲めるようにもなります。
手術を受けなかったことで、「あかんべー」ができないかも、発音は大丈夫だろうか、という不安を抱えながら過ごすことになります。
・お子さんが大きくなるに従い、外的な刺激で、少しずつ舌小帯も太く、長くなっていきます。あの時切っておいたほうがよかったのだろうかという悩みがでてきてしまう可能性があります。

・治療のリスクが低いのであれば、赤ちゃんのときに治療を受けておくことで、その後舌小帯に関しての不安や悩みはなくなることも大切なことだと思っています
・大きくなってから切る場合には、麻酔をかけ、数日の入院が必要となります。もっと大きくなれば本人も治療を受けることに抵抗や不安もでてきます。