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こどもの肛門の皮膚は弱いので、うんちが肛門を通るときに、肛門の皮膚(入口)が切れてしまうことがあります。
この切れてしまった状態を「裂肛(れっこう)」と呼びます。「切れ痔(きれじ)」という言い方をする場合もあります。
うんちが肛門を通るときに、肛門の皮膚を傷つけてしまうことで裂肛になります。
排便時に「痛み」や「出血」を起こすことで発覚する場合が多いです。
特に、うんちが硬い状態では、裂肛になりやすいのですが、硬くなくても、体調、食べ物、たまたま、切れてしまうことがあります。
デリケートな肛門の皮膚はちょとしたことで切れやすいということでもあり、出血や痛みが続かなければ心配しなくてもよい場合が多いです。
見張りイボは、肛門の皮膚が「切れ」ては「治り」を繰り返すことで、皮膚の皮膚(傷跡)が盛り上がってイボ状になります。
裂肛が続くと、見張りイボができるということです。
この見張りイボ自体は、裂肛を繰り返し、戦った跡の傷跡(きずあと)であって、これ自体は特に治療しなくても大丈夫です。


問題は、痛みのために、うんちを我慢してしまうことです。
切れて痛いを繰り返し、我慢を続けていくと、うんちをするのが苦痛になり、結果として、慢性便秘の引き金となってしまうことがあります。
実は痛い裂肛を繰り返していて、本人がつらい思いをしているのではないか?
あるいは、実はうんちを出すのが嫌で、便秘になっていないか?を探す手がかりとして「見張りイボ」をみることが重要です。
実際には、現場でお子さんの肛門を診察すると、裂肛+見張りイボがあるお子さんは多くいて、でも無症状の場合も多く、痛みや便秘がなければ大丈夫です。
本当に便秘がないか?実は本人が排便をつらいと思っていないかを探してあげることが大事です。
見張りイボが、肛門で、トラブル(痛み、便秘)を見張ってくれている役割を担っているといえます。便秘を疑うきっかけを作ってくれる存在(実は味方?!)です。
肛門の傷(裂肛)がなかなか治りにくいお子さんの場合、便秘の治療に加えて、「傷を治す力」そのものに目を向けることも大切です。
傷の修復には亜鉛、コラーゲン合成に不可欠なビタミンC、組織への酸素を運ぶ鉄が必要です。これらの栄養素が不足していると、傷の治りが遅くなることがあります。
当院の分子栄養学外来では、お子さんの栄養状態を血液検査で評価し、便秘の改善と「からだの回復力」を同時にサポートしています。
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小森広嗣|こどもの栄養とお腹の専門医🌱 @KomoriKodomoCL
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