プール熱(咽頭結膜熱)は、アデノウイルスに感染することによって起こる夏かぜの一種です。アデノウイルスは感染力がとても強く、簡単に感染が周囲に広がります。プールの水を介して感染することがあるため、プール熱と呼ばれています。プール熱の原因であるアデノウイルスは暑くてジメジメした湿度の高い環境を好むことから、夏場に流行しやすい病気です。
主な感染経路は、咳やくしゃみなどに含まれるウイルスを吸い込むことで感染する飛沫感染や、うんち、手指やおもちゃ、食品についたウイルスが口などから体内へ侵入することで感染する接触感染があります。
症状
プール熱の代表的な症状は、喉の痛み、結膜炎、発熱です。発熱は38℃以上の高熱が3〜7日程度続きます。結膜炎の症状は目の充血、痛み、かゆみ、目やになどがあります。一般的に片方の目にあらわれ、その後反対側の目にも同様の症状があらわれます。さらに鼻づまり、吐き気、腹痛、下痢などの症状を伴うこともあります。