【小児外科医が解説】子どもの便秘、原因と解消法を徹底解説|2026年最新版|こどもの便秘専門サイト|東京都国分寺市の小児科|小森こどもクリニック

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こどもの便秘Q&A

【小児外科医が解説】子どもの便秘、原因と解消法を徹底解説|2026年最新版|こどもの便秘専門サイト|東京都国分寺市の小児科|小森こどもクリニック

便秘専門外来2026年小森こどもクリニック

目次

お子さんがお腹を抱えて苦しそうにしている姿、トイレで泣きながらいきむ姿を見るのは、ご家族にとって本当につらいものですよね。

 

「私の離乳食の進め方が悪かったのかな」

「もっと早くトイレトレーニングを始めるべきだった?」

「野菜を食べさせられない私の責任だ…」

 

外来でお話を伺うと、多くの親御さんがご自身を責めてしまっています。

 

まず、最初にはっきりとお伝えさせてください。

 

お子さんの便秘は、決してあなたのせいではありません。

 

そして、お子さんの「やる気」や「しつけ」の問題でもありません。便秘は、腸という「構造(ハードウェア)」で起きている物理的なトラブルであり、正しい知識と手順を踏めば、必ず改善に向かいます。

 

私は小児外科専門医として、年間5,000組以上のお子さんとご家族の便秘治療に伴走しています。小児外科医は、生まれつきの腸の病気や手術を専門とする「腸の構造のプロ」。だからこそ見える便秘の本質があります。

 

この記事では、便秘の本当の原因から、今日からご家庭でできる具体的な解消法、モビコールなどの最新の治療薬との付き合い方、そして「栄養」という新しいアプローチまで、2026年の最新知見を網羅して徹底解説します。

 

この記事が、皆さまの長い検索の旅を終わらせる「最終解答」となれば幸いです。

 

この記事でわかること

 

・そもそも「便秘」とは何か?回数だけでは判断できない理由

・年齢別(乳児・幼児・学童)の便秘の原因と特徴

・放置するとどうなるか?「火事とスス」の法則

・今日から家庭でできる具体的な解消法と予防策

・便秘に効く食べ物と「逆効果」になる落とし穴

・モビコール・酸化マグネシウムなど最新治療薬の正しい使い方

・「栄養」という新しい視点 — 食物繊維だけでは足りない理由

・何日出なかったら病院に行くべきか?受診の判断基準

 

便秘専門外来2026年小森こどもクリニック

 

第1章:そもそも「子どもの便秘」とは?正しい定義と見極めのサイン

 

「うちの子、3日出ていないけど便秘?」「毎日出ているから大丈夫だよね?」

 

外来で最もよく聞かれる質問です。多くの方が「回数」だけで便秘かどうかを判断しようとされますが、実はそれだけでは不十分です。

 

回数より大切な「お子さんの様子」と「排便の質」

 

私たち小児外科医が便秘を診断する際、回数以上に注目するのがお子さん自身の表情排便の質です。

 

たとえ毎日排便があっても、そのたびに顔を真っ赤にして泣いていたり、便が硬くて出すのに苦労している様子であれば、それは立派な「便秘」です。反対に、3日に1回でも、お子さんが苦しむ様子なくスルッとスムーズに出せているなら、それはその子のペースであり、過度に心配する必要はありません。

 

当院では、便秘治療のゴールを「3つのS」で定義しています。

 

スッキリ — 残便感がなく、出し切れている

すんなり — 痛みがなく、短時間で終わる

しっかり — 十分な量が出ている(バナナ状でなくてもOK)

 

この3つが揃っていれば、回数が2日に1回でも心配いりません。逆に、毎日出ていても3つのSが揃わなければ「便秘」と考えて対処が必要です。

 

家庭でできる便秘の見極めチェックリスト

 

以下の項目に一つでも当てはまる場合、お子さんは便秘のサインを出している可能性があります。

 

・排便のときに痛がったり、泣いたりする

・顔を真っ赤にして、苦しそうにいきんでいる

・便がウサギの糞のようにコロコロと硬い、または太すぎて出すのが大変そう

・トイレに行くのを嫌がったり、便意を我慢するそぶりを見せる(足を交差させるなど)

・お腹が張っていて、触るとポンポンと硬い

・食欲にムラがある、機嫌が悪いことが多い

・便の表面や拭いた紙に血がつく(切れ痔のサイン)

・時々、下着に少量の軟らかい便が漏れている(便失禁・遺糞症のサイン)

 

「うちの子はどうかな?」と迷ったら、まずは便の硬さや色を観察することから始めてみてください。

 

▶︎ 関連記事:【小児外科医解説】子供の便秘と「便の硬さ・色・匂い」|理想のバナナじゃなくても大丈夫?

 

第2章:なぜ?子どもの便秘を引き起こす原因を年齢別に徹底解剖

 

子どもの便秘の原因は一つではなく、年齢や発達段階によって大きく異なります。ここでは年齢別に、主な原因と特徴を整理します。

 

【乳児期(0歳〜1歳頃)】身体の変化が引き金に

 

まだ言葉で不快感を伝えられないこの時期は、身体的な変化が大きく影響します。

 

食事の変化

母乳やミルクから離乳食へ移行すると、水分中心の食事から固形物へ変わるため、便が硬くなりやすくなります。特に離乳食が始まる生後5〜6ヶ月頃と、卒乳前後の1歳前後は便秘が始まりやすい時期です。

 

身体機能の未熟さ

赤ちゃんは腹筋の力が弱く、うまく「いきむ」ことができません。腸のぜん動運動もまだ未熟なため、便を押し出す力が十分に働きません。

 

注意が必要なケース

頻度は稀ですが、生まれつき腸の神経に問題がある「ヒルシュスプルング病」などの先天性疾患が隠れていることもあります。「生後24時間以内に胎便が出なかった」「常にお腹がパンパンに張っている」「嘔吐を繰り返す」といった場合は、小児外科医にご相談ください。これらの見極めは、腸の構造を知り尽くした小児外科医の専門領域です。

 

赤ちゃんの便秘でまず試されるのが綿棒刺激ですが、正しいやり方とやめどきを知ることが大切です。

 

▶︎ 関連記事:【小児外科医監修】赤ちゃんの便秘に綿棒浣腸(綿棒刺激)は効果ある?安全なやり方とやめどきを徹底解説

 

【幼児期〜学童期(2歳〜小学生)】原因が複雑に絡み合う

 

自分で歩き、社会生活が始まるこの時期は、身体的な原因に心理的要因が加わり、便秘の構造が複雑になります。

 

食生活の変化と運動不足

お菓子やジュースが増え、食物繊維が不足しがちになります。また、室内遊びやゲームの時間が増えることで、腸のぜん動運動を促す運動量が減ります。

 

心理的・環境的要因

トイレトレーニングのプレッシャー、幼稚園・学校のトイレが「恥ずかしい」「汚い」「落ち着かない」という理由で便意を我慢してしまう — これが慢性化の最大の引き金です。「学校ではトイレに行けない」という悩みは、外来でも非常に多く聞かれます。

 

痛みの記憶が便秘を加速させる

一度でも「硬い便で肛門が切れて痛かった」という経験をすると、お子さんは無意識に排便を避けるようになります。これが次の章で解説する「負のスパイラル」の入り口です。

 

見逃されがちな新しい視点:発達の特性と「感覚過敏」

 

近年、私が臨床現場で特に注目しているのが、「感覚過敏」など発達の特性との関連です。

 

「トイレの空間が狭くて怖い」「水が流れる大きな音が苦手」「便が肛門を通る感覚が極端に不快」 — こうした感覚の過敏さから、無意識に排便を避けてしまうお子さんがいます。

 

これは決して「わがまま」ではありません。お子さん自身も困っています。特性を理解し、安心できる環境を整えることが治療の第一歩になります。当院では、こうした発達特性と便秘の関係にも丁寧に向き合っています。

 

第3章:放置が招く「負のスパイラル」と火事とススの法則

 

「そのうち治るだろう」と便秘を放置すると、抜け出すのが難しい「負のスパイラル」に陥ります。外来で長期化している便秘のほとんどが、このスパイラルの中にいます。

 

便秘の負のスパイラル — 5つのステップ

 

我慢する — トイレを我慢すると、便は直腸に留まります
便が硬く・大きくなる — 腸が水分を吸収し続け、便はどんどん巨大化します
強い痛みを伴う — 無理に出そうとすると肛門が切れ(裂肛)、激しい痛みが走ります
排便が怖くなる — 「うんち=痛い」と脳が学習し、恐怖心を抱きます
さらに我慢する — 痛みから逃れるため、無意識に便意を抑え込みます

 

そしてまた1に戻る。これが繰り返されるうちに直腸が伸びきってしまい、便意そのものを感じにくくなります。ここまで来ると「本人も出したいのに出せない」状態です。

 

切れ痔(裂肛)がきっかけでスパイラルに入るお子さんは非常に多いです。

 

▶︎ 関連記事:【小児外科医が解説】子どもの切れ痔(裂肛)、原因と正しい治し方

 

「火事とスス」の法則

 

私はこの状態を、外来でいつもご家族に『火事とスス』に例えてご説明しています。

 

便秘は、お家の中で起きた「ボヤ(小さな火事)」です。すぐに消し止めれば大事には至りません。

 

しかし、放置して火事が大きくなると、鎮火しても壁や天井には「スス」がたくさん残ります。便秘でいう「スス」とは、腸に溜まった硬い宿便や、長期間引き伸ばされて感覚が鈍くなった直腸のことです。

 

このスス掃除には、火事を消すこと以上に長い時間と根気が必要です。

 

だからこそ、火事が大きくなる前に — つまり、負のスパイラルが深くなる前に — 早期に介入することが何よりも重要なのです。

 

「3日出ていないけど元気だし…」と様子を見ているうちに、ボヤが大火事になることがあります。お子さんが苦しそうな兆候を一つでも見つけたら、早めに動いてください。

 

▶︎ 関連記事:【小児外科医が解説】子どもの便秘、何日出なかったら病院?「3日」よりも大切な受診サインと「3S」の法則

 

第4章:今日から始める!家庭でできる便秘解消・予防策

 

専門的な治療の土台となるのは、ご家庭での日々の生活習慣です。ここでは、外来でも実際にお伝えしている「今日から始められる」具体策を紹介します。

 

【姿勢】「ホースの折れ曲がり」を解消する魔法の座り方

 

意外と知られていないのが、排便時の姿勢の重要性です。

 

大人用のトイレに座ると、お子さんの足はぶら下がり、踏ん張りがまったくききません。さらに解剖学的に見ると、直腸は普段「恥骨直腸筋」という筋肉によって「くの字」に曲がって便が漏れないようになっています。ちょうど、ホースを折り曲げて水を止めている状態です。

 

これをまっすぐにして便の通り道を確保するには、足元に踏み台を置き、ひざがお尻より少し高くなる「やや前傾姿勢」をとることが重要です。イメージはロダンの「考える人」のようなポーズ。昔の和式トイレのしゃがむ姿勢が、実は排便には最も理にかなっているのです。

 

踏み台一つで排便がスムーズになるお子さんは、実はかなり多くいらっしゃいます。

 

▶︎ 関連記事:【小児外科医解説】子供の便秘は「洋式トイレ」が原因?和式のメリットを再現する正しい座り方

 

【食事と水分】腸を育む基本戦略

 

「便秘には食物繊維」 — これは正しいのですが、実は食物繊維には2種類あることをご存じでしょうか。

 

水溶性食物繊維(海藻・果物・オートミールなど)は便に水分を含ませて柔らかくし、不溶性食物繊維(野菜・豆・穀物など)は腸を刺激してぜん動運動を促します。

 

このバランスが大切です。不溶性食物繊維ばかり大量に食べると、水分が足りない状態では逆にお腹が張って苦しくなることもあります。

 

また、水分不足はてきめんに便を硬くします。「喉が渇いてからがぶ飲み」ではなく、「喉が渇く前にこまめに一口飲む」習慣をつけてください。

 

食事について詳しく知りたい方は、以下の記事でベスト食材と「やりがちな落とし穴」を解説しています。

 

▶︎ 関連記事:「あと一歩」を応援する食事のはなし — 便秘の子どものための実践ガイド

 

【生活リズム】腸が動く「ゴールデンタイム」

 

腸が最も活発に動くのは、朝食後です。食べ物が胃に入ると「胃結腸反射」という反射が起こり、大腸のぜん動運動が強まります。

 

朝ごはんを食べた後、5〜10分ほどトイレに座る時間を習慣にするだけで、排便リズムが整っていくお子さんは少なくありません。最初は出なくても構いません。「朝ごはんの後にトイレに座る」というリズムを体に覚えさせることが目的です。

 

ポイントは、絶対にプレッシャーをかけないこと。「出なくてもOK。座れたね、えらいね」と声をかけてあげてください。

 

NEW:腸を動かす「燃料」としての栄養アプローチ

 

ここからは、当院だからこそお伝えできる新しい視点です。

 

近年、当院の栄養外来での知見から、便秘と「隠れ栄養欠損」の深い関係が分かってきました。

 

腸をしっかり動かす(ぜん動運動を起こす)には、腸の筋肉を動かすための「エネルギー(ATP)」が必要です。このエネルギーを作り出すためには、鉄分・ビタミンB群・タンパク質といった栄養素が不可欠です。

 

つまり、いくら食物繊維を摂っても、腸を動かす「燃料」そのものが不足していれば、便秘は改善しません

 

「野菜は食べているのに便秘が治らない」「食事療法をいろいろ試したけれどダメだった」 — そんなご家族の中には、食物繊維ではなく鉄やタンパク質の不足が本当の原因だった、というケースが非常に多いのです。

 

食事療法に行き詰まりを感じている方は、ぜひ「栄養」という新しい視点も取り入れてみてください。

 

▶︎ 関連記事:子供の便秘、食事療法に疲れたあなたへ — 小児外科医からの処方箋

 

綿棒刺激は有効?

 

生後半年頃までの赤ちゃんには、綿棒刺激が有効な場合があります。ベビーオイルをつけた綿棒で肛門の入り口を優しく「のの字」を描くように刺激します。

 

ただし、5分以上続けても出ない場合は深追いせず、小児科にご相談ください。力加減を間違えると粘膜を傷つけるリスクがあります。

 

▶︎ 関連記事:【小児外科医監修】赤ちゃんの便秘に綿棒浣腸(綿棒刺激)は効果ある?安全なやり方とやめどきを徹底解説

 

第5章:専門的治療の考え方 — 薬はゲームを攻略する「コントローラー」

 

ご家庭でのケアで改善しない場合は、迷わず医療機関を頼ってください。「もう少し様子を見よう」と思っている間に、ボヤが大火事になってしまうことがあります。

 

便秘治療の基本戦略 — 「リセット」と「維持」

 

当院の便秘治療は、大きく2つのフェーズに分かれます。

 

フェーズ1:リセット(スス掃除)

まず、腸に溜まった硬い便(スス)をグリセリン浣腸で一掃します。「浣腸は怖い」「癖になるのでは」と心配される方がいらっしゃいますが、正しく使えば安全で、癖にもなりません。むしろ、このリセットなしに飲み薬だけ始めても、新しい便が古い便の壁にぶつかって出られず、治療が空回りしてしまいます。

 

▶︎ 関連記事:【小児外科医解説】便秘とグリセリン浣腸 —「傷口から入ると危険」は本当?

 

フェーズ2:維持(新しいリズムの定着)

リセット後は、飲み薬で便を柔らかく保ちながら、「毎日スッキリ出る」という成功体験を体に覚えさせます。このフェーズが便秘治療の本番であり、最も根気が必要なところです。

 

▶︎ 関連記事:浣腸か薬か?迷う前に知っておきたい正しい選び方

 

最新の治療薬(モビコールなど)との付き合い方

 

「薬を使うと癖になるのでは?」と心配される方は非常に多いですが、医師の指導のもとで正しく使えば癖になることはありません

 

むしろ、薬は排便という難しいゲームを攻略するための「頼れるコントローラー」だと考えてください。ゲームが上手になったら(良い排便習慣が定着したら)、コントローラーは自然と手放せます。

 

現在、小児の便秘治療で主に使われる薬は以下の3つです。

 

モビコール(マクロゴール4000 / PEG製剤)

2018年から小児にも使えるようになった、現在の標準治療薬です。腸管内に水分を保持し、便を柔らかくして自然な排便を促します。効き目が穏やかで安全性が高いのが特徴ですが、わずかな塩味があるため飲み方に工夫が必要です。ジュースやスープに溶かすなど、お子さんに合った飲ませ方を一緒に探していきましょう。

 

酸化マグネシウム

以前から広く使われている、便に水分を含ませる薬です。安価で飲みやすいのが利点ですが、牛乳と一緒に飲む場合は注意点があります。

 

▶︎ 関連記事:酸化マグネシウム、牛乳と一緒に飲んでも大丈夫?小児外科医が解説

 

ラキソベロン(ピコスルファート)

腸の動きを直接刺激して便を押し出すサポートをします。無味無臭の液剤で、赤ちゃんのミルクにも混ぜやすいのが特徴です。

 

薬を「いつまで飲み続けるのか」は、多くのご家族が気にされるポイントです。答えは「お子さんの腸が安定し、良い排便リズムが完全に定着するまで」。数ヶ月から年単位になることもあります。自己判断で薬をやめると再発しやすいため、必ず医師と相談しながらゆっくり減らしていきましょう。

 

第6章:お腹が痛い — 便秘が繰り返す本当の理由

 

「原因不明のお腹の痛み」で来院されるお子さんの中に、実は便秘が隠れているケースは驚くほど多いです。

 

お腹が痛い → 検査しても異常なし → 「様子を見ましょう」 → でもまた痛くなる

 

このパターンを繰り返しているご家族がいらっしゃったら、ぜひ一度「便秘」を疑ってみてください。直腸に大量の便が溜まっている状態は、レントゲンを撮らなければ分からないことがあります。

 

▶︎ 関連記事:お腹が痛い・便秘なぜ繰り返す? — 「原因不明」の腹痛と便秘の深い関係

 

第7章:よくあるご質問(FAQ)

 

外来で特に多く聞かれるご質問をまとめました。

 

Q1. 何日出なかったら病院に行くべきですか?

 

「何日」という絶対的な基準よりも、お子さんが「痛がっているか」「苦しそうか」で判断してください。毎日出ていても泣くほど痛がるなら受診が必要ですし、3日出ていなくてもケロッとしているなら緊急性は低いです。

 

目安としては、全く出ていない期間が4〜5日続く場合、お腹がパンパンに張っている場合、排便のたびに出血がある場合は、早めにご相談ください。

 

▶︎ 関連記事:【小児外科医が解説】子どもの便秘、何日出なかったら病院?「3日」よりも大切な受診サインと「3S」の法則

 

Q2. 何歳から便秘外来を受診できますか?

 

0歳の赤ちゃんから受診可能です。 離乳食開始に伴う便秘や、綿棒刺激でうまくいかない場合、生後すぐから排便に問題がある場合など、月齢に関わらずご相談ください。小児外科専門医として、ヒルシュスプルング病など先天的な疾患が隠れていないかの見極めも行います。

 

Q3. 薬はいつまで飲み続ける必要がありますか?

 

お子さんの腸が安定し、良い排便リズムが「完全に定着」するまでです。「もう大丈夫そう」と感じても、腸の回復には見た目以上に時間がかかります。数ヶ月から1〜2年かかることもあります。自己判断で急にやめると、せっかく整ったリズムが崩れて振り出しに戻ることがあるため、必ず医師と相談しながら段階的に減らしていきましょう

 

Q4. 浣腸は癖になりませんか?

 

なりません。グリセリン浣腸は物理的に直腸を刺激して排便を促すものであり、薬理的な「依存」は起こりません。私は浣腸を「自転車の補助輪」に例えてお伝えしています。補助輪があるうちに上手にこげるようになれば、いつか自然と外せます。怖がって補助輪をつけなければ、そもそも自転車に乗れるようにはなりません。

 

▶︎ 関連記事:【小児外科医解説】便秘とグリセリン浣腸 —「傷口から入ると危険」は本当?

 

Q5. 遠方なのですが、オンラインで相談できますか?

 

はい。当院では遠方にお住まいの方や、他院での治療で改善が見られない方に向けて、オンラインでのセカンドオピニオン外来(自費診療・完全予約制)を実施しています。これまでの治療歴を整理し、小児外科専門医の視点から新たな治療戦略をご提案します。海外在住の方向けの便秘・排泄オンライン相談もご用意しています。詳細・ご予約方法は便秘外来のご案内ページをご覧ください。

 

Q6. 便秘と「栄養」は関係があるのですか?

 

大いにあります。腸のぜん動運動には、腸の筋肉を動かすためのエネルギー(ATP)が必要です。このエネルギー産生には鉄・ビタミンB群・タンパク質が不可欠です。当院の栄養外来では、血液検査で「隠れ栄養欠損」を見つけ、食事指導とサプリメントで腸を動かす力を根本から底上げするアプローチを行っています。食事療法だけでは改善しなかった便秘が、栄養の補充で動き出すケースは珍しくありません。

 

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便秘治療を一歩深く理解したい方のために、特に読まれている3本を選びました。

 

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【小児外科医解説】便秘とグリセリン浣腸 —「傷口から入ると危険」は本当?

 

おわりに:治らない便秘に悩むご家族へ

 

ここまで読んでくださった方の中には、すでに色々な方法を試し、何軒もの病院を回った方もいらっしゃるかもしれません。

 

子どもの便秘は、決して親の愛情不足やしつけの失敗ではありません。腸という「構造」で起きている問題であり、正しい「設計図」があれば必ず改善に向かいます。

 

大切なのは、一人で抱え込まないことです。

 

当院は、重症化した便秘、長期化した便秘、発達特性や栄養欠損が絡む複雑な便秘にも対応しています。小児外科専門医として腸の構造を知り尽くした上で、さらに栄養という「機能」の視点を加えた — 他のクリニックにはない二つの軸で、お子さんとご家族に伴走します。

 

お子さんが「笑顔で、自信を持ってトイレに行ける」ようになるその日まで。

 

▶︎ 関連記事:出口の見えない悩みに、伴走する治療を — 小児外科医の便秘治療哲学

 

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小森広嗣|こどもの栄養とお腹の専門医🌱 @KomoriKodomoCL

 

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「最近便秘が気になる」「トイレトレーニングがうまくいかない」「今の治療でよいのか不安」——そんなお悩みは、まずは 便秘専門外来(保険診療) へお越しください。院長は年間延べ5,000人を超えるお子様の便秘診療にあたっており、多くのケースはこの外来で十分にご対応できます。初診の方も、再診の方も、Web予約とWeb問診からスムーズにご受診いただけます。

 

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便秘外来で年間5,000組以上のお子さんを診てきた経験から、便秘の根本には栄養状態が深く関わっていることが見えてきます。

 

  • タンパク質不足:便を形成する筋肉と粘膜が作られにくい
  • 鉄不足:腸壁の細胞のエネルギー(ATP)が足りず、蠕動運動が弱まる
  • マグネシウム不足:便の水分保持ができず、硬便になりやすい
  • ビタミンB群不足:神経伝達がうまくいかず、排便反射が鈍る
  • 腸内環境の乱れ:吸収力と便の質を決める土台が崩れている

 

「食事療法を頑張っても改善しない」「便秘の薬では追いつかない」「便を柔らかくしても、お腹のはりや疲れやすさが残る」——そんな方は、腸を動かす「燃料」が不足しているかもしれません。

 

当院は 「お腹と栄養のクリニック」 として、便秘外来と並行して 子どもの栄養外来(分子栄養学外来) をご提供しています。詳細な血液検査をもとに、お子さん一人ひとりに合わせたオーダーメイドの栄養戦略をご提案しています。

 

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この記事の執筆・監修者

 

小森こどもクリニック 院長 小森 広嗣(こもり こうじ)

 

小児外科専門医・指導医、医学博士。慶應義塾大学医学部卒業後、東京都立小児総合医療センター外科医長などを経て、小森こどもクリニックを開院。年間5,000組以上のお子さんとご家族の便秘治療に携わる。腸の「構造(小児外科)」と「機能(栄養療法)」の両面からアプローチする独自の診療スタイルで、重症・難治性の便秘にも対応。便秘治療に関する書籍を2026年刊行予定(英智舎)。

 

「成長の感動や喜びをお子さん・ご家族と分かち合い、楽しく安心して子育てができる社会を創る」ことを自身のビジョンとし、診療と情報発信の両輪で活動している。

 

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