大きくなった時に、「うんちのことでは困らない」「他の大事なことに集中していける」ように、成長の段階に合わせて、排便の状態を把握し、バランスのある治療計画とトレーニングをしていくことが大切です。
「何日おきに排便していれば大丈夫」という考え方ではなく、わが子にとっての「排便トレーニングの目標」を常に明確にしながら治療を進めていきます。
「そもそも便秘なのだろうか?」と思われているご家族もいらっしゃるでしょうし、「一向に便秘がよくならないのだけど、今のままでいいのだろうか?」と不安で、根負けしそうなお気持ちのご家族もいらっしゃると思います。
その子の成長の段階に合わせて全体像をとらえ、まずは治療が必要な便秘かどうかの判断をします。そして、治療が必要な便秘と判断したら、治療の目的や方向性を明確にします。こうすることで、「治療の軸」がブレることがなくなりますので、自信を持って、排便トレーニングをすすめることができると思っています。
今は治療が必要がなくても、成長やライフスタイルの変化で、便秘の治療が必要になってくるがある場合もありますので、定期的に見直しの判断をしていくこともとても大切です。