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【小児外科医が解説】排便リズムとは?浣腸トレーニングで子どもの便秘のリズムを作る理由と続け方

【小児外科医が解説】排便リズムとは?浣腸トレーニングで子どもの便秘のリズムを作る理由と続け方|小児科|栄養外来・便秘専門外来なら小森こどもクリニック|根本治療に対応

2017年10月27日

【小児外科医が解説】排便リズムとは?浣腸トレーニングで子どもの便秘のリズムを作る理由と続け方

「浣腸で“強制的に”出させるのは、かわいそうではないか」「いつ、どのくらいの間隔ですればいいのか分からない」。浣腸でのトレーニングを勧められたご家族から、よくいただくご質問です。

浣腸トレーニングのいちばんの目的は、排便のリズムを作ることです。この記事では、排便のリズムとは何か、なぜリズム作りに浣腸を使うのか、ご家庭でどう続けていけばいいのかを整理します。

排便のリズムとは — 「いつもの時間に、いつものように出す」習慣

排便のリズムとは、たとえば「毎日、夕食のあとに出す」「朝ごはんのあとに出す」といった、決まった時間に出す習慣のことです。歯みがきや顔を洗うのと同じように、毎日くり返すうちに、うんちをすることが生活の自然な一部になっていきます。

便秘のお子さんは、このリズムが崩れていることがほとんどです。出そうで出ない時間が半日も続いたり、何日も出なかったりをくり返すうちに、「うんちをするのは嫌なこと」になってしまいます。だからこそ、まずはリズムを取り戻すことから始めます。

なぜ、リズム作りに浣腸を使うのか — 2つの理由

① 決めた時間に、確実に・短い時間で出せる

浣腸をすると、数分でしっかり出すことができます。「今、出す」ができるので、決まった時間に出す練習にとても向いています。夜に出す習慣をめざすなら、いつも夜に浣腸をする。そうして同じ時間に出すことをくり返すと、体がその時間を覚えていきます。

短い時間ですっきり出せることも、大切な経験です。何十分もいきんで苦しい思いをするより、さっと出して「すっきりした」で終わるほうが、うんちへの苦手意識が育ちません。ただ、始めたばかりのころは、浣腸をしてから出し切るまでに30〜40分かかることもあります。それは異常ではなく出発点で、続けるうちに短くなっていきます。めざすのは5分ほどで出し切れることです。

飲み薬にも、お尻に触れずに続けられるという良さがあります。ただ、飲んでからいつ出るかは予想しにくく、時間を決めたリズム作りには浣腸のほうが向いていることが多いのです。どちらを使うかは、お子さんの状態に合わせて主治医と相談して決めていきます。

② 「便意 → 出す」を体で覚えられる

浣腸をすると、「出したい」という強い感覚(しぶり感)が来て、一気に出ます。この感覚こそが便意です。浣腸のたびに「便意を感じる → 出す」をくり返すことで、体がその流れを練習していることになります。

これを続けていくと、やがて「いつもの時間」が近づくと自然に便意を感じ、自分の力で出せる日が増えていきます。

「強制的に出させる」のではなく、「出すタイミングを決めている」

浣腸に「無理やり出させる」というイメージを持つ方もいます。けれども、前向きな浣腸でしているのは、体に出すタイミングを教えることです。毎日同じ時間にする、いわば「うんちの練習の時間割」です。

本人がこの時間割に慣れてくると、浣腸は特別なことではなく「いつものこと」になっていきます。嫌がる時期がある場合も、準備が整ったらためらわずさっと行い、短い時間で終わらせることが、本人へのいちばんの優しさです。

続けるときのコツ

・ いつも同じ時間帯に:朝でも夜でも、ご家庭で続けやすい時間でかまいません。夕食のあと・お風呂の前などがよく選ばれます
・ 同じペースで、淡々と:出ても出なくても、決まった時間に。迷う余地がないほうが、親子ともに続けやすくなります
・ 完璧をめざさない:お父さん・お母さんが疲れている日もあります。7〜8割続けられれば十分です

浣腸の量や回数、始め方は、お子さんの状態によって変わります。自己判断で決めずに、医師と相談しながら進めてください。

小さいころからリズムを作っておくことは、この先の長い人生の排便の土台になります。いつもの時間に、いつものように。焦らず、一緒に続けていきましょう。

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小児外科医 小森広嗣🩺栄養×お腹 @KomoriKodomoCL

この記事の執筆・監修者

小森こどもクリニック 院長 小森 広嗣(こもり こうじ)

小児外科専門医・指導医、医学博士。慶應義塾大学医学部卒業後、東京都立小児総合医療センター外科医長などを経て、小森こどもクリニックを開院。小児外科の出身として、いまは地域の中で、お腹と栄養の外来を深く追求している。

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