鎖肛(さこう)という病気はご存じでしょうか?
生まれつきお尻の穴がなくて、うんちが出せない病気です。
小児外科で肛門を作る手術をして治します。
手術では、神経や筋肉(肛門括約筋)が極めて少ないため、
このわずかに存在する筋肉や神経を最大限に利用して、
直腸に括約筋を巻き付けるように肛門を作ります。
この病気の難しいところは、そもそもが筋肉と神経が少ないので、
便秘の治療の大事な柱の一つとして、
「排便日記」をつけることをおすすめしています。
赤ちゃんから大きなお子さんまでとても大事な記録です。
大きなお子さんにとっては励みにもなりますし、
記録することが単調な日々の治療を
支えてくれるものにもなります。
更には今後の治療方針を決めていく上で
大事な記録でもあります。
当院では、治...
便秘における浣腸には、前向きに行う浣腸と、後ろ向きに行う浣腸があるというお話をいたします。
★前向きな浣腸
→浣腸は練習であると考える
積極的に排便のリズムを作る事が目的て、排便トレーニングのために浣腸を行っています。
ペースを決めて排便をしているので、排便習慣が身につきます。
常に空っぽにすることで、太くなった直腸がスリムになり、直腸の収縮力や感覚が改善していきます。
★...