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ロタウィルスワクチン(1価、5価)(任意接種)とは


ロタウイルス感染症について

ロタウイルスは乳幼児の胃腸炎の主な原因です。
冬から春にかけて流行し、「白っぽい下痢」、「酸臭の下痢」
としてよく知られています。年齢に関わらず何度でもかかります。

突然の嘔吐、発熱に続き、水様性下痢を認めます7,8割で発熱を伴います。
回復には1週間程度かかります。

多くのお子さんでは自然に回復しますが、特に小さいお子さんでは強い脱水症になることがあり
また無熱性けいれん、肝機能障害、腎不全、脳症など重症化することが問題となります。
脱水症が強い場合や合併症を併発した場合には入院が必要となります。

生後3か月までは、母体由来の免疫によって症状がでないか、軽く済みますが、
この時期を過ぎると、急速に母体からの免疫が減っていきますので、
生後3か月以降で初感染をすると重症化しやすいので注意が必要です。
特に4か月から23か月の乳幼児が重症化しやすいことが分かっています。)

ロタウイルスワクチンを受けることの利点

上でお話したような「重症化の予防」ができることが利点です。
赤ちゃんがロタ腸炎にかかっても症状がでないか、軽くすむこと
入院による治療の必要性が減らせます。

ロタウイルスワクチン

現在2種類のワクチン(1価:ロタリックスおよび5価:ロタテック)が
国内で認可されています。何れも生ワクチン経口接種します。

どちらのワクチンも有効率は非常に高く、80%以上の確率で感染を防止し、
90%以上の確率で重症化を防ぐと予想されます。

1価ロタウイルスワクチン
生後6週から初回接種を開始し、4週間以上の間隔をあけて、24週までの間に2回接種します。

5価値ロタウイルスワクチン
生後6週から初回接種を開始し、4週以上の間隔をあけて、32週までの間に3回接種します。

両ワクチンとも、初回接種は、生後14週6日までに(15週未満)行うことが推奨されています。

推奨される接種スケジュール(当院)

当院では生後2か月からヒブ、肺炎球菌、B型肝炎ワクチンとの同時接種を推奨しています。

ロタウイルスワクチンの副作用

接種後3-5%程度の確率で下痢が認められます。

腸重積の心配ついて

極めてわずかですが初回接種後の1週間以内
腸重積のリスクが増加することがわかっています。
その差は極めてわずかであり、ワクチン接種による重症化予防のメリットが明かに上回るため、
WHO、国内でもワクチン接種は推奨されています。

一般的に腸重積の発症が乳児期後期に多いことからも、
初回接種を推奨されている14週6日までに終わらせることが大切といえます。

また、ワクチン接種後の1週間は体調の変化には注意し、
不機嫌、繰り返す嘔吐、血便(イチゴゼリー状)など
腸重積を疑う症状が出た場合には速やかに医療機関を受診しましょう。

ワクチンウイルスは接種後1週間は便中に排泄されます

排泄されたウイルスによる胃腸炎の発症は低いことが確認されていますが、
2次感染はあり得るので、おむつ交換後には、石けんで十分な手洗いをする等の注意は必要です。